タランティーノ作品は正直意味不明だから毛嫌いしていた。カットや展開、演出が独特だから物語が整理しきれず、何が起こっているか分からないわけだ。だが、こちらも経験値を積み重ねてくると分かるようになってくる。そういうちょっと癖の強い監督だ。分かるようになったからといって、別に彼の映画が最高だと感じることはないが、エンタメ性は高いので娯楽には向いている。『ワンハリ』のように実話を彼独特の演出で描けばもっと面白い映画ができそうな印象を覚えた。
だが彼は元々1長編映画を十作撮って映画監督を引退すると公言していて、監督第十作目は映画『スタートレック』になるという話だが、テリー・ギリアムと同じで肩すかしもありそうだ。