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屁理屈と雄弁の違いは、『正当化』である。例えば明らかに人に迷惑をかける行為をしているのに、さもそれっぽい話をベラベラとしている。
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この場合、『人生を前に進ませたい』と心底で思っているのにも関わらず、どうしても表面で見栄や虚勢、意地や頑迷さなどが手伝って、現在独身でいる自分を正当化する中年の男が描かれる。だが、我々は最後、彼の人生を応援しているのである。
男と女が本当の友人になれるのかという問題を、久しぶりに再会する男と女を通じて描いたロマンティック・コメディ。メグライアンの恋人役のビリークリスタルがよく口が回る男で、そういう性格がああいう展開に影響しているかもしれない。
『また』男に捨てられた子連れの女性が「もう役者の男なんてごめん」と失意に陥っていると、部屋を譲り受けたという役者仲間の男が真夜中にもかかわらず訪ねてくる。男はペラペラとよく口が回り、そういう状況の女性と距離を詰めるだけの強引さを持っていた。
内緒で久しぶりに刑務所から出た男が、両親を心配させないため、フィアンセを連れていく流れを作ってしまう。だが彼にはそういう相手がいないで、目の前にいた女性を拉致して誘拐してしまう。理不尽極まりない。かつ横暴で癇癪持ちで気難しいこの男に反発する女性だが、徐々に違う感情を抱くようになる。
ウディ・アレンというのは基本的に屁理屈っぽい男という印象であり、この映画では監督である彼自身が出演しているが、とにかくあれこれとたくさん喋っている印象である。彼の映画は苦手だが、その中では最も見やすい映画がこれである。
ロリータ・コンプレックスやロリータ・ファッションなどの語源ともなった名作をキューブリックが映画化。この映画の主人公の男も、よく口が回る男である。この場合、映画では少女の年齢が15歳以上だが、原作では12~14歳なのだからまずい。
500人の偉人の8000の言葉を内省していたら浮かんできた言葉に、こういうものがあります。『ダイバーシティ(多様性)があるのは良い。だが、個々各人の主体性が真理に則って成り立つ場合のみ、そこにダイバーシティがある。』そして、こういう言葉です。『二流以下の人間は、自分の知識を自分を守る盾に使おうとするが、一流の人間はその盾で自分よりも真実を守る。』長くなってしまうので今回はここで終わっておきましょう。
ドジな二人が活躍する映画をピックアップ。
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ロックスターになる事を夢見ている高校生ビルとテッド。電話ボックス型のタイムマシンを使って過去へ旅に出るなど奇想天外な展開があるが、現在、寡黙な男の印象が強いキアヌリーヴスの能天気な表情が笑いを誘う。
言わずと知れたクリスマス映画の金字塔。少年と敵対する泥棒二人組がコメディっぽくやられてくれることも、この映画が子供たちに愛されるポイントだ。私の場合、この泥棒がアウトロー映画でデニーロとよく名コンビをしてみせるジョーペシだと知ったのは、大人になってからである。
敵対するディズニーヴィランズの一人であるクルエラの部下、ジャスパーとホーレス。彼らもまた上記作品に似ていてドジなところが特徴である。しかも上記の場合はジョーペシが少しキレるところがあるが、この場合はクルエラに頭脳を全部持っていかれている印象なので、ただただドジというところがいい。
お騒がせ映画であるこの作品も、TEDと主人公の男がどこか抜けている。例えば、真顔で大麻畑を見て感動するシーンなどがあり、全体的にネジが2つほど抜けている印象がある。
ジムキャリーともう一人の主演のコンビが、笑える名コンビぶりを発揮してくれている。ただ、20年後に『帰ってきたMr.ダマー バカMAX!』という続編が出たのだが、それは笑いのレベルは押さえられていた。あくまでも、若い二人だから笑えることだったのだ。高齢でそれをやると『痛い』になるから不思議である。
『ウェディング・クラッシャーズ』でもコンビを組んだ二人が、少し歯車の違った中年男性を演じる。原因はスマートフォンが普及したことで、わざわざ時計を買う人が少なくなったため、リストラ。そして巨大企業「Google」が募集しているインターンシップに参加し、若者と触れ合うから生まれている差異だった。
示談屋のラッセル・クロウと私立探偵のライアン・ゴズリングが、不思議な凸凹コンビをみせる。特に後者は寡黙な男の印象が強いが、こういうキャラクターも案外面白い。
日本でも芸人はコンビの方が圧倒的に数が多いですが、その方が力を発揮しやすいのだと言えます。例えば松本人志はツッコミ芸人を評価する時、『彼がいると、ボケた芸人を何倍にも拡大化させられる』と言いますが、日本のツッコミ芸人は笑いの拡声器のような役割を果たしているのでしょう。それで言うと、『刑事ジョー ママにお手あげ』というスタローンの映画の翻訳版は面白かったですね。『ママ、それはターミネーターのセリフだよ』と言うのですが、それで別に誰も笑わないし、作中の流れで観ると何ともシュールで笑ってしまいました。
ぽっちゃりした体形の人が活躍する映画をピックアップ。
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1962年、黒人差別の風潮がいまだ色濃く残るボルチモアに住むトレイシーは、ダンスとおしゃれが大好きなビッグサイズの女の子。夢はティーンに人気なダンステレビ番組『コーニー・コリンズ・ショー』に出演して憧れの人気ダンサー、リンクと踊るという、体形など気にしない天真爛漫ぶりであった。
1996年のアトランタオリンピックで爆発物を発見して多くの人命を救った英雄であるにもかかわらず、FBIやメディアに容疑者と見なされた実在の警備員リチャード・ジュエルを描いている。主演決定は恐らく、この2年前の映画『アイ,トーニャ』で怪演ぶりをしてみせたことがきっかけのはずだ。
1980年代後半のニューヨーク・ハーレムを舞台に、過酷な環境下で日々を生きる肥満した16歳の黒人の少女・プレシャスがとある教師に出会い人生の希望を見出していく物語である。アメリカの貧困層に焦点を当て、子供への性的・肉体的な虐待、教育の問題などが取り上げられている。中々衝撃的な内容だ。
童貞の高校生3人組が卒業パーティーで、それぞれ意中の女子生徒と初体験を目指して奮闘するさまを描いている。主演俳優はその後『ウルフオブウォールストリート』でディカプリオと名コンビをしてみせるし、エマストーンのデビュー作でもある。
ユージン・アレンの実生活に触発を受けた内容となっており、アフリカ系アメリカ人のホワイトハウスバトラー(執事)のセシル・ゲインズの視点で彼の34年の任期中に起こった20世紀の事件が描かれる。フォレスト・ウィテカーの映画は全部このレシピに該当しそうだが、代表してこれを。『バード』という手もある。
実在した元娼婦の連続殺人犯、アイリーン・ウォーノスの生涯を映画化した。それまでステレオタイプな美人女性役が多かったセロンだが、この映画で体重を激増させて怪演してみせ、アカデミー主演女優賞、第54回ベルリン国際映画祭銀熊賞、ゴールデングローブ賞 主演女優賞(ドラマ部門) などを受賞した。
第43代アメリカ合衆国大統領ジョージ・W・ブッシュの下で副大統領を務め、「アメリカ史上最強で最凶の副大統領」と呼ばれたディック・チェイニーを描いている。クリスチャンベールは役作りのために体重を40ポンド(約18kg)増量した。
殺人の現場を目撃したしがないクラブ歌手が、かくまわれた修道院で巻き起こす騒動を描いたミュージカル・コメディ。ウーピー・ゴールドバーグの代表作としてこれを挙げる。
日本を含めたアジアでは、スレンダー体系の人が目立つ傾向にあります。しかしアメリカやアフリカなどでは逆にぽっちゃり体型がモテる傾向にあります。ブラジルではヒップが大きい方が魅力的ということで、わざわざシリコンを入れて大きくする人もいるわけですが、そうしたことを極めて冷静に、俯瞰視点で考えると、動物、植物、人間といったあらゆる生命は、『種の保存』への執念が強いという事実が見えてきます。ただ、『カレーは飲み物です』と言って笑いを取っていた人がマラソンに出て心臓発作で倒れてしまい、結局ダイエットをしたのですが、肥満はあらゆる万病の元であるという事実だけは、覚えておきたいですね。
日本では『おじさん、おばさん』という言葉は『叔父、叔母』とダブっていることもありよく使われるが、『ダンディ、マダム、美魔女』という言葉を使っていこう。ここでは主演俳優のダンディズムが光る映画をピックアップ。
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元ジェームズボンドでもあるピアース・ブロスナンが、かつてはCIAに所属するケースオフィサーで、「ノヴェンバー・マン」というコードネームを轟かせていた男を演じる。
脳腫瘍で医師から余命3ヶ月と告げられたベテランCIAエージェントをケビンコスナーが演じる。『ボディガード』から25年の時間が経っているという歴史も考えると、彼の役柄から哀愁を感じる。
主人公のベテラン暗殺者役をジョージクルーニーが演じる。彼の場合『オーシャンズシリーズ』の印象も強くそれも該当してくるが、この映画の場合は彼のダンディズムとイタリアの秀麗な街並みの力で成り立っている。
リチャードギアの場合、『プリティ・ウーマン』『HACHI 約束の犬』『キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け』といった映画もダンディズムが光るが、代表してこの映画を挙げる。この映画のキーワードは『カシウス』である。
ショーンコネリー扮する美術専門の泥棒と、その泥棒を罠にかけようと懐に入り込もうとする保険会社調査員役のゼタ=ジョーンズ。一見ミスマッチなキャラクターが織り成すストーリーテリングが魅力。公開が1999年であったこともあり、2000年問題による機械の誤作動騒動を作品のクライマックスに盛り込むなどの演出も見所。
宇宙空間での船外活動(宇宙遊泳)で指揮を執るマットという男をジョージクルーニーが演じる。この映画の主役はサンドラブロックだが、彼の粋な男の立ち居振る舞いが、この映画を最高に盛り上げている。
『年を取った』とか『劣化』という言葉を使って中年以降の人間を『用済み』扱いするのは差別ですが、事実でもあります。50歳以上になったらもうあまり生きている意味はないという研究結果もありますからね。ただ、逆に人生50歳なんてまだまだ小僧という言葉も事実ですし、『思えば七十歳以前に描いたものはみな、取るに足らないものだった。』あるいは『天が私にあと十年の時を、いや五年の命を与えてくれるのなら、本当の絵描きになってみせるものを。』と言って88歳で亡くなった葛飾北斎は、アメリカの歴史ある雑誌『ライフ誌』で発表された、『この1000年で最も重要な功績を遺した世界の人物100人』の86位に、唯一の日本人として掲載されたことも事実です。