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『五体満足』とは『五体不満足ではない』人のことを指すが、それで言うとこの家族は『家族不満足』か。あるいは、ただちょっと普通じゃない人たちか。
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「一家で銀行強盗の芝居をする」「自分の子供を人前で罵倒する」など奇天烈なことをする夫婦のもとに生まれた子供たち。一応芸術のつもりでやっているようだが、子供たちは成長と共に距離が出てしまう。彼ら家族の運命はいかに。
1980年代後半のニューヨーク・ハーレムを舞台に、過酷な環境下で日々を生きる肥満した16歳の黒人の少女・プレシャスがとある教師に出会い人生の希望を見出していく物語である。アメリカの貧困層に焦点を当て、子供への性的・肉体的な虐待、教育の問題などが取り上げられている。
狭く薄汚れた半地下のアパートに住む貧乏一家。だが彼らはそのまま一生を終えるしかなかった。アカデミー賞作品賞を受賞するだけの要素がたくさん詰まった、見ごたえのある作品である。
資本主義とアメリカ人の生き方に幻滅した夫婦が、子供を連れて森の中で生活する。10年間の森の中での生活の後、再び社会へと関わらざるを得なくなるが、『法律』がなかった今までの人生に、急にそれも含めた『他の人間の要素』が。教訓が多い映画だ、ある角度から見たらめちゃくちゃである。
16世紀のイギリスを舞台に、後にヘンリー8世の寵愛を受けることになるアン・ブーリンとその妹メアリー・ブーリンの姉妹を巡る歴史劇。だが、その寵愛のためにこの姉妹、いや家族がやったことは常軌を逸する。それだけ切羽詰まった状況があったことを想像すると、複雑な心境になる。
ニューヨークのハーレムで麻薬王として席巻していたフランク・ルーカス。彼はその麻薬で多くの廃人を出し、明らかに異常犯罪者だった。だがその反面、町の秩序を守る必要悪の側面もあって、家族から見るとあまりにも頼りがいある誠実な父。とにかく、普通じゃない。
狼男と純愛の結果、子供を産んだ女性の物語。子供たちを『おおかみこども』とし、彼女たちを育てていくが、普通の育児にその非常識な状況によって、次第に追い込まれていく。だが彼女の子供への愛は本物で、とある大きな決断をする。
ごく普通のアメリカ人の一家のように見え、父はニューヨークの元マフィアで、家族ともどもFBIの証人保護プログラムを適用され、様々な偽名を名乗りながら世界各地の隠れ家を転々としている一家がいた。監督がリュックベッソンで、製作総指揮にスコセッシがいて、デニーロが主演。面白くないわけがない。
平凡な核家族(大家族ではない一般の家庭)が崩壊する過程で、現代アメリカ社会の抱える闇を時にコミカルに描き出す。一見すると普通だが、娘の同級生に恋する中年男性をケヴィン・スペイシーが演じているが、そのあたりの細かい点が色々と普通じゃない。
これもそのティムバートンが好きな作品で、登場キャラクター、ウェンズデー・アダムスを主役にした『ウェンズデー』という映画を2022年11月23日にNetflixで全8話が一挙配信した。
『人生を楽しむ秘訣は普通にこだわらないこと。普通と言われる人生を送る人間なんて、一人としていやしない。いたらお目にかかりたいものだ 。』アインシュタインのこの言葉で考えるなら、もはや普通も普通じゃないもありません。しかしここに挙げた映画に登場する家族は、『だとしても』というレベルのファミリーばかり。だからこそ映画になりますね。