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数が増えたらまた別に分けるが、まずは総合編。必ずしもそうではないが、基本的には『凡人<非凡<偉人』という図式になる。それだけ異彩を放っていたということだ。
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2009年に起こり、奇跡的な生還劇として知られるUSエアウェイズ1549便不時着水事故、通称“ハドソン川の奇跡”の実態を描く。この奇跡のパイロットは称賛されるが、やり方に疑問を持った者もいたようだ。
イギリス人の探検家、パーシー・フォーセットは知識人層から嘲笑されながらも、アマゾンの奥地に伝説の古代都市Zがあると信じて探検を続けていた。この男が一体誰のモデルになったかは作中では語られないため、この映画に低評価をつける人がいる。ジャックスパロウの前にこの世界を席巻した『あの伝説の冒険家』とだけ言っておこう。
奇術師ハリー・フーディーニを描いた作品で、彼は偉人のラインまでは来ていないかもしれないがかなり著名な人物で、「不可能を可能にする男」という評価を得て、現在でも「アメリカで最も有名な奇術師」と呼ばれるほど認知度は高く、奇術師の代名詞ともなっている。
世界最大の英語辞典「オックスフォード英語辞典」誕生に隠された真実の物語を描く。この辞典をどのような人物たちが作ったか。そこには二人の『異彩な天才』が関わっていた。
例えば日本マクドナルドの創業者藤田田は、『みんなが”だめだ”と言うから成功すると思った。』と言いましたし、哲学者のルソーは『慣習とは反対の道を行け。そうすれば常に物事はうまくいく。』と言いました。この手の言葉は偉人たちの中で出揃っています。99人が黒と言っても、1人、白と言える人間が非凡な人間になるための一つの要素です。
警察VSアウトローという構図の中にも、類稀な事例がある。アウト(外)ロー(法律)というくらいだからこの時点で非凡だが、その中でも屈指の人間たちは世界規模の中でも映画化される。
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フランク・W・アバグネイル・Jr著の自伝小説『世界をだました男』を元に製作された実話ベースの話。これを後で実話と知って驚いた。世の中には実にいろいろな人がいて、もはや何がフィクションなのか分からない。
1968年。ハーレムの名物男で知られた”バンピー”ジョンソンの運転手だったフランク・ルーカスの麻薬ビジネスでの暗躍が描かれる。だが、全体を通して麻薬の害悪性は伝えてはいても、彼が麻薬中毒のような荒んだ生活をしている様子はなく、むしろ秩序正しい生活を送っているあたりが、この映画の奥が深いところである。
1980年代、南米コロンビアの麻薬王パブロ・エスコバル率いる世界最大の麻薬カルテル、メデジン・カルテルの暗躍がいよいよ目に余るものになっていた。アメリカ麻薬戦争史上最も大胆な潜入捜査が描かれる。
アル・カポネという伝説のマフィアがいるが、当時の人々からすれば害悪そのものだった。だが彼の力は強い。警察にも協力者がいる。だが、それでも正義のために彼を逮捕しようとして警察の中でも特殊な人間が集まる「アンタッチャブル」が立ち上がった。アメリカンギャングスター同様、こちらの場合もアウトローとそれに立ち向かい正義の警官と、その両方が非凡な存在となっている。
1940年代から1950年代のロサンゼルスで起きた実話を基に、ロス市警とギャングの戦いを描いていて、当時はミッキー・コーエンというマフィアのボスが暗躍していた。これも同じように、アウトローと警察の両方が非凡な存在だった。
ゲシュタポのユダヤ人移送局長官で、アウシュヴィッツ強制収容所 へのユダヤ人大量移送に関わった問題人物アドルフ・アイヒマン。「ユダヤ人問題の最終的解決」 (ホロコースト) に関与し、数百万人におよぶ強制収容所への移送に指揮的役割を担った。彼は一体何をどういう考え方でこの人生を生きていたのか。
1983年11月に発生した、世界的なビール製造会社「ハイネケン」の経営者でオランダ屈指の大富豪フレディ・ハイネケンが誘拐された事件。この人物はもうそれだけで非凡な存在だが、このような壮絶な目にも遭っていたのである。
実在する西部の伝説ビリー・ザ・キッドが描かれる。アメリカでは彼の名前を知らない人の方が少ないかもしれない。映画にもよく出てくる名前だから覚えておいて損はないだろう。
19世紀末に起きた「切り裂きジャック」事件を題材としており、事件の核心を除けば内容は史実に基づいている。 2006年、BBCヒストリー誌の投票では、史上最悪のイギリス人に切り裂きジャックが選ばれた。
その他にも西部の伝説で『ジェシー・ジェームズの暗殺』などの映画もあります。世界のアウトローはその時点で非凡ですし、探せばもっとたくさんいますよね。ただその中でも第一級というか、ハリウッドの一流スターが演じていたり、世界規格にして映画化されていたりするのはそう多くはなく、このようなラインナップになります。『カジノ』や『グッドフェローズ』などはまた別枠でレシピにしています。
ここまでに登場した人物はほぼ男だが、女性の中にも非凡な存在は大勢いた。
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アメリカ合衆国の女性発明家ジョイ・マンガーノの半生を描いているが、どちらかというとメアリーよりは彼女の方が波乱と教訓に満ちた人生を送っていて、日本では劇場公開されずビデオスルーとなったが、もったいないとしか言いようがない。
これを後で実話だと知って驚愕した。実在のマリー=ルイーズ・アベ(シスター・ルーク)の半生が描かれている。父の死後、僧職を捨ててナチに対抗することを決意した当時のベルギー及びベルギー領コンゴで看護師をつとめる尼僧の葛藤を、オードリー・ヘプバーンの主演で描く。もし一つしか挙げられないなら、私はこの映画を至極の名作として選ぶ。
『プラダを着た悪魔』に登場する鬼編集長のモデルとなった人物でもある、『ヴォーグ』の編集長アナ・ウィンターと雑誌編集に密着したアメリカのドキュメンタリー映画。
新約聖書に登場する聖女マグダラのマリアを主人公とする映画。591年にグレゴリウス1世が『娼婦』だったと主張したことで長い間誤解され続けてきたが、2016年に最新の結論が出て、彼女がイエスにとって重要人物だったという見解が強くなってきた。
第二次世界大戦中のワルシャワ動物園で飼育員として勤務していたジャビンスキ夫妻が、ナチスに追われてきたユダヤ人を動物用の檻に匿い、飼育されている動物の命をも守り抜いた姿を描き出す。
13歳のときに鮫に襲われて片腕を失いながらも、サーファーを目指したベサニー・ハミルトンの実話を描いている。またサーフィンの場面ではベサニー自身がスタントを務めている。
元アマチュアレスリング選手マハヴィル・シン・フォーガットと彼の娘であるフォーガット姉妹の、壮絶で波乱に満ちた半生を描いている。ただアスリートにとってはそうでもないように映るだろう。アスリートそのものが、そうではない人々からすれば非凡そのものだ。
愛は霧のかなたに
ルワンダの森林で18年間にわたりマウンテンゴリラの生態系の調査を行ったアメリカの動物学者、動物行動学者、生物学者ダイアン・フォッシーの生涯を描いた作品。彼女の一生もまた、最後を含めて壮絶な人生だった。
1910年代のイギリスで婦人参政権を求めて闘った女性たちの姿を描いた作品。主演のキャリー・マリガンではなく、特にこのエミリー・ワイルディング・デイヴィソンという女性の取った行動が衝撃的である。これは実話である。
偉人というのは『強いられて偉人になる』ケースが多いのですが、彼女たちもまた『追い込まれた環境』があったりして非凡な結果を作っているケースが見受けられます。が、そういうわけでもない人もいますね。学者などは別に強いられてはいません。ノーベル賞受賞者もまた非凡ですが、必ずしも強いられておらず、むしろ自主的にその人生を生きている。力の顕在化というのは、非常に興味深い話です。
人種差別を受けた経験がないすべての人は、受けた人たちの人生のことを非凡だと言うだろう。だがこの場合、彼ら彼女らは、『そんな非凡はまっぴらだ』と言うかもしれない。
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興業的には成功しなかったが、その内容は史実を忠実に再現したとされ、『シンドラーのリスト』に続く歴史映画の傑作として高い評価を得た。1839年のアミスタッド号事件を題材にしている。この被害者も、ピックアップされていない黒人奴隷たちも、それに立ち向かった彼らもすべて、非凡な人生を生きた。
この映画の主役のウィルバー・フォースも、彼の友達だったウィリアム・ピットも、『アメイジング・グレイス』の作詞者だったジョン・ニュートンも皆、非凡な人たちである。
黒人差別に基づく冤罪事件である「ルービン・カーター事件」を題材としている。1966年6月17日、ルービン・カーターは、ニュージャージー州で3人の白人を銃で撃ち殺したとして逮捕された。凶器は発見されておらず、証言者の信用にも疑問がもたれていたが、陪審員は全員が白人であり、状況はカーターに不利であった。カーターは有罪とされ、終身刑に服する事となった。
ナチスによる迫害から逃れるユダヤ人のために独断で日本通過のビザを発行して、6,000人あまりのユダヤ人を救った外交官で、「東洋のシンドラー」などとも呼ばれる杉原千畝の生涯を描いた作品。
1963年に起きたアフリカ系アメリカ人の公民権運動家メドガー・エヴァーズ射殺事件を追い続け、その犯人である白人至上主義者を30年後に有罪に持ち込んだ地方検事ボビー・デローターとメドガーの妻マーリーの闘いを描いた映画。メドガーはほぼ偉人の領域にいる。
『シンドラーのリスト』もここに入ってきますね。また、ナチスと戦ったユダヤ人や、ヒトラーに抗った勇気ある人たちの話は他にもまだたくさんあります。偉人と非凡の人の境目は微妙ですが、とにかく強い勇気と、何かを代償にする覚悟が求められます。しかし人間は往々にして『楽、得、安全』を本能的に求めるので結果的にその数は激減。こういう事情がここにあるんですね。