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国家の秘密や企業の機密情報を告発するのは、命懸けの時がある。それでも真相を明かすか、それとも、このまま見て見ぬふりをするか。
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1990年代に実際に有った国際価格カルテル事件を元にした作品であり、事件の舞台となるアーチャー・ダニエルズ・ミッドランド社や日本の味の素など、事件に関わった実在の企業や人物が実名で登場する。企業の内部告発系の物語。
CBSの人気ドキュメンタリー番組『60 Minutes』のプロデューサーの元に匿名で書類が届けられる。それはタバコ産業の不正を告発する極秘ファイルだった。この会社は極めて『体力』があり、それはそのまま『権力』に等しいわけで、その力の大きさにどれだけ対抗できるかということが問われる。実話である。
酒場で女性が暴行にあったと訴える。だが、女性はマリファナを吸っており、その社会的印象の悪さがそのまま信憑性の悪さに繋がる。『あの女が嘘を言ってるのさ』、『あいつらが暴行したんだ!』。食い違う両者の意見。ジョディ・フォスターの体当たり演技が衝撃的である。
中東の架空の国・シリアナを舞台に、中東諸国やアメリカ、中国などの石油利権をめぐる陰謀が描かれる。CIA工作員であったロバート・ベアの告発本『CIAは何をしていた?』を元に制作された。アメリカが利権のために国家規模で不正をしていた可能性があるとして捜査するが、それを阻止しようと大きな力が動き出す。
ベトナム戦争についての最高機密文書=通称「ペンタゴン・ペーパーズ」の内容を暴露したワシントン・ポストの2人のジャーナリストの実話を映画化。実は、ベトナム戦争というのは『捏造』から無理矢理始まったアメリカの陰謀だった。この事実を知ってしまったジャーナリストは、命懸けでこれを告発しようと動くが、その行為はあまりにも危険だった。
これもその「ペンタゴン・ペーパーズ」事件の際の大統領、ニクソンの時代に起きた大問題『ウォーターゲート事件』。その真相を調査した、これまたワシントン・ポストの二人のジャーナリストの手記を元にしたドラマ。
更に、そのウォーターゲート事件の情報提供者「ディープ・スロート」こと、当時の連邦捜査局(FBI)副長官マーク・フェルトを描いた作品。世界的な大統領の不正行為ということでこれだけの規模で扱われるわけだ。だが裏事情としては、アメリカがまだ200年程度の歴史しかなく、その間に起こった出来事は限られているという事実おある。
元CIA工作員の男が組織を裏切り、世界36カ国で指名手配され、10年間逃亡を続けていた。何も知らない若手の新米CIA工作員は彼を追うが、徐々にその男の実態が明らかになっていく。
名門政治一家出身で大物上院議員である母の強い後ろ盾により、党の副大統領候補に指名されることになった元軍人の男が、湾岸戦争でたったひとりで仲間を救った英雄として扱われていた。だが、彼の元上官であるデンゼル・ワシントン演じる少佐はその英雄的行為の「記憶」に疑念を抱いていた。
アメリカの新聞社の調査報道班として最も長い歴史を持つ同紙「スポットライト」チームの実話物語。アメリカにとってカトリック司祭の存在はあまりにも大きく、重要な出来事があると彼らの意見が全国に放映されるほど影響力を持っていた。だが、どうもその『神のような存在』に、黒い噂が飛び交っている。
黒人差別に基づく冤罪事件である「ルービン・カーター事件」を題材としている。ボクサーである彼は確かに素行不良の時代があったが、終身刑にまでなるようなことはしていない。だが彼はニュージャージー州で3人の白人を銃で撃ち殺したとして逮捕され、長い間刑務所暮らしを余儀なくされる。この冤罪を晴らす行為はもちろん、タブーとされた。この1960年代という時代で、黒人の権利を勝ち取るのは困難を極めた。
死んだ富豪の金庫から、少女がマスク姿の大男に切り刻まれて殺害されるシーンを撮影したスナッフフィルムが発見された。探偵の男は富豪の未亡人からの依頼でその真相を探る。だが、深層に近づくほど、引き返すことができない闇の中に潜っていく感覚を得ていく。
タクシー運転手の男がいる。陽気だが変人で、夜な夜な乗客たちに様々な都市伝説的な陰謀論を語り聞かせていた。だが彼は、タクシー運転手になる以前の記憶が無いのだ。果たして彼は、何者なのか。彼の言う『陰謀』というのはなんなのか。そして、なぜ記憶が消えている?
カリフォルニアの電波観測所で働く電波天文学者の男は、地球外からと思しき電波信号をキャッチする。周囲に味方はいない。単身メキシコに乗り込みその実態を探るが、彼を見張る謎の人物の影が。そして、その人物はどうも普通ではない。
ある時、高校生の少年は学校でホロコーストについて学び、興味をそそられて第二次世界大戦や強制収容所に関する本を読むようになる。そして彼は、自分の中に抑えられないある衝動があることを自覚する。ふと気が付くと、彼の目に入ってきた一人の老人がいた。その老人は、どこかで見た気がする男だった。
NASAの宇宙飛行士である男が同僚とともに宇宙空間で作業を行っていた際、何らかの事故に巻き込まれ、2分間通信が途絶えた。その後彼らは無事に帰還したのだが、どうも違和感がある。妻もそれに気づく。しかし、間一髪のところでいつまでも真相が判明しない。一体何が起きている?
この映画自体はキャストが豪華な割には訴求力が弱いが、このレシピに同封することで付加価値が出る。警察の闇を暴くか、暴くべきではないかという判断が問われる。
とある警察一家がいる。ほとんどが血が繋がっているが、中には義理の家族もいて、やはりそこにある種の不安定要素があった。そして、とある事件が起きる。警察である彼の義兄は眉間にしわを寄せるが、義弟であるその男は、何事もない顔をする。何かがおかしい。誰かが、嘘をついている。
物語は二部構成のような形になっていて、途中で主人公が変わる。前半はとあるお金に困った『父親になろうとする男』の物語。そして後半は、『その男を追いかけた警察』の物語。では一体、なぜこのような形になっているのか。
ロス市警 (LAPD) のバイススクワッド(風紀取締り)の男は、確かに普段から囮捜査や違法すれすれの捜査で事件を解決していた。だが、一線を守っている自負はあり、彼なりの信念は腐りかけた心の奥底に潜んでいた。ある日、いつも通り軽薄でくだらない一日が過ぎようとするが、どうもその日のその出来事はその信念が許せないと自分に信号を送る。
人生は無限のあみだくじ。さしずめ、『あみだ道』のようなものです。次の瞬間には選択肢が無限に広がり、そのどれを取るかによって人生が決まる。例えば、生活習慣病になったり、ビジネスの基礎が構築されたり、それはすべて一朝一夕でできるものではありません。イタリアの詩人、ホラティウスは言いました。『毎日自分に言い聞かせなさい。今日が人生最後の日だと。あるとは期待していなかった時間が驚きとして訪れるでしょう。』あなたは今日、どんな選択肢を取る?
『トリアージ』とは医療用語で、例えば災害時においては医療スタッフや医薬品などの医療資源が限られるため、治療や搬送の優先順位を決定する際に用いられる判断基準である。軽症の人より、治療が不可能そうな人より、すぐ治療すれば助かりそうな重症な人が優先される。では、このトリアージは正しいのか?
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あるところに、今にも結婚する勢いの幸せなカップルがいた。ある日二人は公園を歩いた。だが、そこで予期せぬ衝撃的な事件に遭遇する。何事もなかったかのように淡々と過ぎる日常。事務処理のごとく事件を冷たく扱う警察。女はしばらく身動きすらできなかった。だが、『行動』に出た。彼女のこの行動を許せるか?許せないか?これは、私の数ある映画鑑賞経験の中で最も規範意識を揺り動かされた、至極の名作である。
映画ではたまにあることだが、あまりにも奥が深い話だと理解できる人が少なくなり、『マイナー映画』のような扱いになる。それゆえ、CMを流す際も『面白そうなスリラー映画』のアプローチをしたりして客を集める。だが、そうして集まった客は構えておらず、深層にたどり着けない。この映画は、極めて、奥が深いテーマを扱っているとだけ言っておこう。
アメリカが誇る精鋭特殊部隊ネイビー・シールズ。こう書く理由は判断の正確性が強調されるからだ。だが彼らはアフガニスタンにおけるターリバーン指導者暗殺作戦中に起きた、ネイビー・シールズ史上最大の悲劇と言われるある事件を起こす。これは、ハーバード大学で最も人気がある講義を行うマイケル・サンデルの著書『これからの正義の話をしよう』にも登場する、善悪の判断の物語だ。
1992年から起きた旧ユーゴスラビアの民族紛争がシンシナティ協定により、ボスニアの停戦合意が実現する。NATOでもあるアメリカ空軍のパイロットは偵察として空撮に出るが、レーダー反応を探知。無許可で飛行ルートを外れてその非武装地帯に向かってしまう。だが、その行動が大問題に発展する。
2009年に起こり、奇跡的な生還劇として知られるUSエアウェイズ1549便不時着水事故、通称“ハドソン川の奇跡”と言われる実話を映画化。だが、どうもその話には秘密があったようだ。その後の知られざる真実果たしてサリーの行動は正しかったのか、それとも乗客の命を危険に晒す行為だったのか。それが次第に明かされていく。
「奇跡のパイロット」と言えばこの映画もそうだ。機長は制御不能となった航空機を背面飛行させた後に地上への胴体着陸を試みる。まず、その判断が正しかったのかを映画で観てみよう。そして、そのパイロットが抱えていたもう一つの問題も。
ある男が戦争から帰ってきたのはいいが、人が変わってしまっていた。この物語では、何人もの『犠牲者』が主人公的に存在している。まずは彼、そして彼の妻、そしてその妻を支えようとした弟。どうやら彼は戦場で、『ある選択肢』を迫られたという。果たしてその選択肢は、何が正解だったのか。彼は一生悩まされるのだ。
異人種間の結婚が違法とされていた1950年代のアメリカ合衆国バージニア州を舞台に、白人男性と黒人女性のラビング夫妻の実話を映画化した。まずはその初期設定自体が受け入れられないものだが、当時の常識だった。彼らは引き剝がされそうになる。その方がスムーズな人生を送れることは明白だった。だが、彼女らは『ある選択肢』を選ぶ。
その意味で、この映画も同じような最後がある。私はこういう判断や結末が好きだ。2時間で完結していく映画が多い中で、それでも人生は続いていくわけだ。それは彼らのでもあり、我々のでもある。その意味で、こういう方が先行きが不透明になり、自分たちの人生とリンクすると思うから好きなのだろうか。
これもそのマイケル・サンデルの著書『これからの正義の話をしよう』に登場する話とそっくりの状況が展開される。列車運転士をやっていれば、こういうケースに遭遇することもある。よく『人身事故』で電車が止まることがあるだろう。その少し複雑なケースの状況を強いられ、彼が下した判断とは。
もし地球に住めなくなり、惑星に移住したり、あるいは「ノアの箱舟」的なシェルターで限られた生命体だけ生き残れるとしたら、その船には『誰』を乗せるべきだろうか。偉人?要人?富豪?子供?それとも。
ネタバレのためここには詳しく書けないが、あれからしばらく経ってもディカプリオは『いまだに彼が取った最後の選択肢が、僕にもわからないんだ』とコメントしている。
ベトナム戦争時の1966年8月、南ベトナムの農園地帯・ロングタンでオーストラリア軍108人が南ベトナム解放民族戦線の2000人と対峙した「ロングタンの戦い」を描く。これもローンサバイバー同様戦争のトリアージで、『それをしなければもっと大きな犠牲が出る』という選択肢が求められる。
とある医者がいる。そしてその医者はある治療の際に、『ある判断』を下した。だが、その判断が思ってもみない結果に繋がってしまう。
すでに観ている人も多い名作中の名作だが、よく思い出すと分かるように、バットマンはジョーカーから『どちらを助けるか』という究極の選択肢を求められる。そしてバットマンが選んだのは・・。
これもマイケル・サンデルの著書『これからの正義の話をしよう』に登場する話とそっくりの状況が展開される。これを含めた3つの例は、すべて違うケースでのことだ。どれもが判断に悩まされる問題で、どちらの選択肢を取っても『人ではいられなくなる』というような究極の決断を迫られる。
この映画で彼が取る『最後の選択肢』に注目だ。内容が衝撃的で、謎が多いため、その部分を私は長い間誤解して解釈してしまっていた。『彼の最後の言葉』と、彼の結末を考え、今回のテーマを考えたい。
反戦活動家のテロリストとして指名手配されている両親と逃亡生活を送っている17歳の少年の葛藤と成長を描いている。ある日、ダニーの両親を訪ねたかつての同志が、ダニーの両親が犯人であることをばらそうとする。すべてを捨てて音楽に専念するか、愛する家族とともに引越しの人生を共にするか、ダニーにとって人生の選択となる。
規範意識とは、例えば『見晴らしのいい誰もいない大きな道路』で信号が赤い時、それを守るか守らないか、という際などに使われる善悪の判断基準です。守っていれば安心かもしれませんが、その行為はある種の麻痺でもあり、『ルールを作ったそもそもの起因』を見失っていたりします。そのあたりを考えていない人がこうした究極の選択肢にぶつかった際、間違いなくパニックに陥り、それが益々冷静な決断の邪魔となる。果たして、彼ら彼女らの取った行動は、正しかったのか。