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MOVIE RECIPE
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『MOVIE RECIPE』-映画がより楽しくなる魔法のレシピ-
- レシピ数:15
- 紹介映画:88
当記事は半分まで無料で閲覧可能です。また、下記『MOVIE RECIPE1:冒険者たち』が全て無料で閲覧できるようになっていますので、参考までに。
1.『世界の壮絶な戦場』
『戦争』についてはまた別にレシピで本格的にまとめているので、ここでは違う角度から。まずは思いつくような戦場の代表的なシーンを見てみよう。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『ブラザーフッド』
- 『ハクソー・リッジ』
- 『1917 命をかけた伝令』
- 『プライベート・ライアン』
- 『ダンケルク』
- 『硫黄島からの手紙』
- 『父親たちの星条旗』
第一次世界大戦に投入された2人の若きイギリス兵のある1日を全編ワンカットに見えるように密着して追い掛ける。そのため、臨場感が他と一線を画していて、本当に戦場にいるかのような感覚を得る。
作戦当日だけで約15万人、オーヴァーロード作戦全体で200万人の連合国の兵員がドーバー海峡を渡って北フランス・コタンタン半島のノルマンディー海岸に上陸した、現在に至るまで歴史上最大規模の『ノルマンディー上陸作戦』をを舞台に、1人の兵士の救出に向かう兵隊たちを描く。その規模は注目に値する。
運営者
まずは、特にインパクトが強かったり、戦争の惨劇さが痛烈に伝わってきたり、想像を絶する過酷な状況であることが強く描かれている代表的な映画をピックアップしました。しかし忘れてはならないのは、ここに挙げた例はほんの一部であり、『すべての戦場』において、理不尽が繰り広げられているのです。
2.『様々な戦場』
次は、戦場で実際に戦う人たちの『場所』や『役割』だ。様々な人たちが色々なところで戦っている。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『ハート・ロッカー』
- 『アメリカン・スナイパー』
- 『フューリー』
- 『地獄の黙示録』
- 『フルメタル・ジャケット』
- 『プラトーン』
- 『M★A★S★H マッシュ』
- 『1917 命をかけた伝令』
- 『戦場からの脱出』
- 『戦場のおくりびと』
- 『ドローン・オブ・ウォー』
- 『戦火の馬』
- 『フライボーイズ』
- 『アフガン・レポート』
- 『メンフィス・ベル』
タイトルはアメリカ軍のスラングで「苦痛の極限地帯」、「棺桶」を意味するが、街中で簡単に爆弾テロが行われるイラク戦争において、『爆弾処理』という役割を命がけで果たす男たちが描かれる。
イラク戦争に4度従軍したクリス・カイルがモデルになっている。「米軍史上最多、160人を射殺した、ひとりの優しい父親」である彼は『スナイパー』である。狙撃兵として類まれな才能を開花させたカイルは、多くの戦果から軍内で「伝説(レジェンド)」と称賛されると共に、敵からは「悪魔」と呼ばれ懸賞金をかけられていた。
ベトナム戦争において、カンボジアのジャングルの奥地で独立王国を築いているという元グリーンベレーの『迷走した軍人』を『暗殺』する兵士が描かれる。『戦闘ヘリ』からベトナム人を攻撃するシーンが有名でもある。
徹底的な叱責と罵倒、殴る蹴るの体罰が加えられ続けるという、心身ともに過酷を極める軍隊の訓練。連帯責任による懲罰、訓練生の間で行われるいじめなども当然のように行われ、『気が狂った軍人』の奇行が描かれる。
「プラトーン」は、軍隊の編成単位の一つで、30名から60名程度で構成される小隊の意味。無抵抗のベトナム民間人に対する虐待・放火、虐殺や強姦が行われたり、米兵たちの間で麻薬汚染が広まったり。あるいは仲間内での殺人、同士討ち、敵兵に対する死体損壊など『常軌を逸した行動』に出る現実が描かれる。誤爆などのトラブルも。
朝鮮戦争下の陸軍移動外科病院 (Mobile Army Surgical Hospital) が描かれる。単純に、戦地の味方陣営に兵士たちと同じように軍医たちがいるという状況だ。この視点から描くことで、作品を通して反戦を訴えている。
第一次世界大戦に投入された2人の若きイギリス兵で、彼は『伝令兵』であるからして、戦場を走り回って状況を報告するだけの仕事だが、それが命がけの伝令であることが伝わってくる。
ベトナム戦争下で捕虜となった米軍パイロット、ディーター・デングラーの実話を基にした作品で、『捕虜としての囚人生活』から脱出しようとする物語。その他、『大脱走』や『戦場にかける橋』などこの手の映画はいくつもある。
ラスベガス近郊のアメリカ空軍基地に置かれた空調の効いたコンテナの中で、遥か一万キロ彼方のアフガニスタン上空を飛ぶ無人攻撃機(ドローン)を操縦し、モニターに映るタリバン兵をミサイルで音も無く吹き飛ばす。その残酷で虚しい現実に、元戦闘機パイロットの男は葛藤する。
外人部隊としてフランス空軍に志願入隊し、ドイツ軍と戦ったアメリカ人。彼らの所属した実在の中隊「ラファイエット戦闘機隊」の実話に基づき描かれる。『戦闘機乗り』の物語で、『紅の豚』のイメージに近いあの時代(第一次世界大戦)の戦闘である。
2006年9月、タリバンとの戦いが泥沼化の一途をたどるアフガニスタンの山岳地帯で、パトロール中のイギリス人兵士が地雷を踏んで重傷を負った。その地雷は80年代にロシア軍が撒いたものだった。地雷があるというだけでこうも壮絶な戦場となってしまう。
第二次世界大戦中、イギリスに駐留しナチス・ドイツに対する昼間爆撃を任務としていたアメリカ陸軍航空軍第8空軍所属の爆撃機B-17F、愛称”メンフィス・ベル”の若き乗組員たちを描いた作品。『爆撃機乗り』の物語だ。
運営者
映画を作る際に製作者サイドは『まだ描いていない戦場の視点はないか』というニッチ(隙間)を狙うビジネス的な戦略を持っていることは事実でしょう。しかし、それが結果的に世界の人々に『いろいろな戦場があり、そこではいろいろな戦争が行われている』という事実を教えてくれています。
3.『戦場にかける橋』
戦場においては往々にして『橋』が重要な要素になる。例えば橋を渡られたら、自分たちの優位性が崩れるなどが基本的な考えである。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『戦場にかける橋』
- 『誰が為に鐘は鳴る』
- 『遠すぎた橋』
- 『カジュアリティーズ』
第二次世界大戦に日本軍の捕虜となったイギリス軍兵士らが描かれる。日本軍は彼らを強制的に泰緬鉄道建設に動員しようとするが、そのミッションに重要な要素となる『とある橋』を爆破しようと、反乱を画策する。
第二次世界大戦後期に行われた連合軍の空挺作戦であるマーケット・ガーデン作戦を題材にしている。いくつかの橋を占領することで戦況を優位にしようとするが、徐々にその作戦の無謀さが露呈し始める。
ベトナム戦争中、1966年の「兵士による少女強姦」という実際に起きた事件(192高地虐殺事件)を、戦場に於ける犯罪を告発した退役兵士の回想として描いた作品で、カジュアリティーズとは死傷者を意味する。この映画でも『とある橋』が一つの見どころとなる。またクライマックスの戦闘シーンは『戦場にかける橋』で有名なクウェー川鉄橋で撮影された。
運営者
戦争映画では『橋頭保』というのが一つの大きなキーワードとなります。それは次のレシピでご紹介しています。ですから、敵の陣地に繋がる『橋』というのは一つの重要ポイントとなりやすいんですね。
4.『あの丘を取れ(橋頭保の確保)』
橋頭保(きょうとうほ)というのは、『取ったら戦場が有利になる場所』である。往々にしてそれは、高い丘などが該当し、そこが激しい戦場になりがちである。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『遠すぎた橋』
- 『父親たちの星条旗』
- 『高地戦』
- 『ハンバーガー・ヒル』
- 『二百三高地』
- 『突撃』
- 『アウトポスト』
硫黄島での死闘と戦場(摺鉢山(すりばちやま)の山頂)に星条旗を打ち立てる有名な写真「硫黄島の星条旗」の被写体となった兵士たちのその後などが描かれる。この摺鉢山が、命を懸けて争うほど重要な橋頭保だったため、アメリカ軍は何としてもここを攻略し、日本軍は何としても死守しなければならなかった。
1969年、南ベトナムのアシャウ渓谷にある丘、ドン・アプ・ビア=通称“937高地”(通称『ハンバーガーヒル』)でアメリカ軍第101空挺師団と北ベトナム軍との間で繰り広げられた攻防戦「アパッチ・スノー作戦」を描いた作品。
二百三高地。それは中国にある山のようになっている高地、『旅順(りょじゅん)』のことである。ロシアが作った旅順要塞を攻略することが、日露戦争の重要なカギになった。よって、この攻略のために命を懸けて戦う男たちが描かれる。
アフガニスタン紛争における屈指の激戦、カムデシュの戦いが描かれる実話映画。『橋頭堡』とは、戦争で優位に立つために必要な場所のことだが、では、このケースはどうだろうか。
運営者
橋頭保というのは、ビジネスの世界でも通用する賢明な戦略ですが、いざ戦争で使われるとなると、あまりにも残酷です。会議室の中で戦略を練る軍師、そして、実際に命を懸けて戦い戦況が優位になるエリアを確保していく兵士たち。その両方が戦争で勝つために必要ですが、戦場はあまりにも残酷。
5.『戦場の兄弟喧嘩』
ここから少しずつ角度が変わってくる。行われている戦争とはまた違う形で、確執や軋轢が生まれることがある。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『ブラザーフッド』
- 『ディファイアンス』
- 『コールド・アンド・ファイヤー 凍土を覆う戦火』
第二次世界大戦時のナチス・ドイツ占領下でのポーランドにおけるビエルスキ兄弟のユダヤ人救出を描いた話を映画化。しかしこの兄弟も途中、仲違いをしてしまう。果たして、彼らは仲を取り戻すか。それとも、戦場で死ぬまで、確執は続くか。
第二次シュレースヴィヒ=ホルシュタイン戦争とは、1864年にデンマークとプロイセン王国および関係国の間で戦われた戦争である。ここでも一人の女性をめぐり、兄弟の確執が生まれてしまう。
運営者
戦場における兄弟喧嘩を描く理由を考えると、一つは『比較にならない戦争の規模』を伝えるため、もう一つは『戦争は人を変えてしまう』という悲惨な現実を伝えるため、などというところが想像できます。また、私はよくわかるのですが、明日死ぬかもしれないと覚悟した人間の優先順位は、『自分の信念』だったりしますから、その頑なな姿勢は、争いを生みやすいのかもしれません。
6.『戦場の医者』
戦場で傷ついた者を治療する治療班や医者の存在は必要不可欠。治療した兵士が、その日のうちに死体となって帰ってくることもあるのが戦場だ。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『イングリッシュ・ペイシェント』
- 『戦場からのラブレター』
- 『ラスト・フェイス』
- 『M★A★S★H マッシュ』
- 『ラブ・アンド・ウォー』
- 『ハクソー・リッジ』
第二次大戦末期のイタリアでのこと、カナダ人看護師ハナは空襲で破壊された修道院に住み着き、ある患者の世話をしている。その患者は重い火傷を負い、英語を話すが自分の名前は思い出せない。そういうところから物語が展開されていく。
第一次世界大戦が勃発し、弟やフィアンセ等が徴兵され、前線へ送られた。彼女も大学を辞めて、救急看護奉仕隊に志願し、ロンドン、フランス、マルタ島で任務に当たる。
朝鮮戦争下の陸軍移動外科病院 (Mobile Army Surgical Hospital) が描かれる。軍医として兵士を治療するが、戦場という戦場は描かれず、変わった視点からの戦争を描く。
第一次世界大戦に従軍して大怪我を負ったヘミングウェイと、ヘミングウェイの代表作の1つ『武器よさらば』のヒロイン「キャサリン・バークレイ」のモデルとされる7歳年上の従軍看護師アグネス・フォン・クロウスキーとの結ばれなかった恋を描いている。
第二次世界大戦の沖縄戦で従軍したデズモンド・T・ドスの実体験を描いた戦争映画。衛生兵として従軍し、敬虔なクリスチャンであり、沖縄戦で多くの人命を救ったことから、「良心的兵役拒否者 (Conscientious objector)」として初めて名誉勲章が与えられた人物である。
運営者
賢い人は医者や弁護士などになり、難しい仕事をこなします。賢いから結構自分の思い通りになる。複雑な仕事が思い通りの結果に終わると充実感も大きい。しかし、更に難しい話になると、『貫けない正義』、『救えない命』などの理不尽たる混沌にぶつかることになる。とりわけ軍医という立場では、その虚しさは計り知れないものでしょう。
7.『戦場の記者』
戦場カメラマンのように、戦場の惨劇を世に伝える形で反戦活動をし、戦争に参加する人もいる。
今回配合するレシピはこちらです!
- 『プライベート・ウォー』
- 『おやすみなさいを言いたくて』
- 『ハンティング・パーティ』
- 『キリング・フィールド』
報道写真家として活躍した経験を持つノルウェーの映画監督E・ポッペが、自らの実体験をもとに製作した映画。だが妻であり母である彼女が危険な目に遭ってでも戦場に行くことは、容易には受け入れられなかった。
ニューヨーク・タイムズ記者としてカンボジア内戦を取材し、後にピューリッツァー賞を受賞したシドニー・シャンバーグ体験に基づく実話を映画化したもの。この地獄のような戦場は、一度観たら一生忘れない。
運営者
ロバート・キャパという偉人はスペイン内戦、日中戦争、第二次世界大戦のヨーロッパ戦線、第一次中東戦争、および第一次インドシナ戦争の5つの戦争を取材した20世紀を代表する戦場カメラマン、報道写真家として有名です。彼曰く、『きみの写真が傑作にならないのは、あと一歩、被写体に近づいてないからだ』。やはり、その命を懸けるだけの大義が、戦場にはあるのでしょうか。