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まずは王道のこの映画。鬼才ティム・バートンの映画がほとんどだが、彼は昔『ゴジラ』に憧れていた。何が人生に影響し、どう転ぶかは分からない。きっとこれらの作品も、誰かに何かの影響を与えるだろう。
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不思議な世界と言えばこの作品だ。これは不思議すぎて、観る人によって解釈が全く違うという個性を持っている。要は、子供も単純にこの不思議な世界が好きだが、『不気味な世界』を別角度から楽しむような人もこの世界に入るのだ。一体どういう意味?さあ・・。
『ワンピース』の尾田栄一郎にも影響を与えたこの映画。スリラーバークや麦わらの一味のブルックなどを見ればそれはうなづける。彼はティム・バートンの世界が好きらしい。
これもティム・バートン。『アダムス・ファミリー』を彷彿とさせるようなイメージがあるが、内容は全く違う。普通に考えたらあり得ない人間がたくさん出てくるが、最後にはなぜか彼らに感情移入している。
これもティム・バートン。『2』もある。『不思議の国のアリス』を原作に、その後日談的なストーリーとして再構成されていて、不思議の国での冒険から13年後の話だから、原作を知る人も楽しめる。
これだけティム・バートンじゃない。そう考えると、これは偶然一致しただけなので、やはり(不思議だなあ)と思うのは圧倒的にティム・バートン作品であり、彼はそれを武器にして仕事をしていることがわかる。だがこの作品も、Netflixで『ウェンズデー』としてティム・バートンが監督していて、結局このジャンルはすべて彼の独壇場となった。
続編の『ブレードランナー 2049』もそうだが、例えばそっちでは『2049年、環境破壊が進む地球では、外宇宙オフワールドの新天地へ旅立てなかった人々が、陰鬱な世界で暮らしている』という設定のため、どこか虚無感が広がっていて、空虚な印象を得る不思議な世界である。
本作は全編ワンカットで撮影されたように見えるが、実際には複数回の長回しによって撮影された映像をワンカットに見えるように繋げている。だが、全編ワンカットで撮影されているように見えるので、とても斬新な映像を観ることができる。
これは映画館での3D以上の鑑賞が条件だが、当時、映画館に青色の雪が降ったような錯覚が見え、明らかに今まで観たことがない映画の次の体験を楽しませてもらった。
私は10代の頃はこのような世界観が好きだったのですが、それは半ば現実逃避も兼ねていました。しかし、現実を直視し、本をたくさん読んだりできるようになってから、目は実話系映画の方などに向くように。しかし、尾田栄一郎のような人物に影響を与えているのだからやはりその影響力はすごいですよね。ティム・バートンは宮崎駿が金熊賞を取った際、「ずっと手描きを続けていることに驚愕する」とコメントしています。
『不思議』というのは『普通では考えも想像もできないこと。説明のつかないこと』の意味。だとしたらこれだ。
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北野武作品。キャッチコピーは「500% KITANO」「たけしがたけしを演じる」「『たけし』が『たけし』に出会う」。たけし曰く「100人の評論家が見て、7人しか分からない映画」。一体どういう意味やら・・
「100」は「規制に捉われない」「色々な世界観に捉われない」ことを意図しているので、まさに常識を逸脱した映画だ。私はこの松本人志の『大空振り』を映画館で観て、逆に(さすが松本人志だわ・・)という感想に至った。
正直言って意味不明です。この二人が天才なのは目に見えて分かることなのですが、例えばアインシュタインが理論物理学や数学以外の成績が『1』だったように、天才だからといってやることなすことすべてが『100点』ということではありません。いや、それとも私が凡人だから分からないだけか・・。
ピカソは言った。『誰もが芸術を理解しようとする。ならば、なぜ鳥の声を理解しようとはしないのか。』芸術はまず、『理解の範囲外』にあるという前提があるようだ。
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名監督クリストファー・ノーランの弟であるジョナサン・ノーランが書いた短編『Memento Mori』が元になっているて、ストーリーを終わりから始まりへ、時系列を逆向きに映し出していくという形式が取られる。タランティーノ作品のように時系列が乱れるから迷路に迷い込む錯覚を覚える。
この作品までは、松本人志の無限の可能性が楽しみだった。『R100』で大空振りをしたのは彼がホームランを狙ったからだが、それで言うとこの『ヒット』は確実に彼の神秘性と芸術性を描き出すことに成功していた。彼はめげずにガンガン作品を出すべきだ。それができるかどうかだ。
映画『チェ』の製作初期段階でこの監督のテレンス・マリックとある製作者サイドの人間が共同作業をしていた頃、『ツリー・オブ・ライフ』の企画が出てきた。彼は当初、その考案は「気が狂っている」と思っていたという。このテレンス・マリックという男もかなりの異彩を放っている。
彼の中で最も好きなのがこの作品だ。宇宙の誕生と死を探求する内容であり、監督は40年以上にわたって取り組んできた「私の最大の夢のひとつ」と言っている。これは理論派の私にも『届いた』作品であり、そう考えて彼の学歴や経歴を見ると、芸術の奥深さを思い知った。
マリックはハーバード大学で哲学を専攻し、1965年に首席で卒業しています。更に、ローズ奨学金を得てオックスフォード大学大学院に入学。マサチューセッツ工科大学で哲学を教えるなど、天才ぶりがその経歴だけで分かります。その彼も『聖杯たちの騎士』という大空振り映画を出しています。松本人志や北野武の作品同様、天才のホームランスイングは、必ずしも大勢には届かない。