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人間を語るには、彼らの意見に耳を傾けないわけにはいかない。儒教の始祖『孔子』、キリスト教の礎『イエス・キリスト』、仏教の開祖『釈迦』、古代ギリシャの哲学者『ソクラテス』の、四名の歴史的賢人である。今はまだソクラテスメインの映画はないが、イスラム教の開祖ムハンマド、ユダヤ教の始祖モーセを加えた世界の聖人を描いた映画をピックアップ。
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手塚治虫という男もまた偉大な人物で、『手塚治虫の旧約聖書物語』というものも手掛けています。話があったとき、彼はクリスチャンでもない自分が聖書をアニメ化して問題ないのかと躊躇したのですが、イタリアの国営放送協会RAI側が『手塚のアニメ技術を信頼しているので個人の思想による自由な解釈で構わない』としたことで、許諾したといいます。また、キューブリックも彼の技術を信頼していて、彼に『2001年宇宙の旅』の美術担当として協力を仰いだのですが、当時の手塚は連載漫画の他に、連続テレビアニメの制作や原稿を多数抱え、日本国外での映画制作に携わることは物理的に不可能であったため、オファーを断ったそうです。
しかし、そんな手塚治虫のアニメーションを批判してバチバチにやりあっていたライバルが、宮崎駿です。「アニメーションに関しては(中略)これまで手塚さんが喋ってきたこととか主張したことというのは、みんな間違いです」「アニメーションに対して彼がやったことは何も評価できない」などと酷評します。しかし、彼も若い頃、手塚治虫の漫画に夢中になっていた時期があり、『ロルフ』という合作アニメを作ろうとしていたことを考えると、高畑勲同様、切磋琢磨する戦友であり、盟友として彼を正当に評価していたと言えるでしょう。ちなみにそのロルフ自体は流れましたが、名前と形を変え、『風の谷のナウシカ』となりました。
イエス・キリストを描いた映画をピックアップ。
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レオナルド・ダ・ヴィンチの名作『最後の晩餐』で、イエスの右隣にいる人物が女性っぽく見え、これがマグダラのマリアでないかと噂された。この人物は、591年にグレゴリウス1世が『娼婦』だったと主張し、以来長い間誤解され続けてきた。だが、2016年に最新の結論が出たのだ。
アメリカのルー・ウォーレスが1880年に発表した小説『ベン・ハー』を原作に、1907年に15分のサイレント映画で製作され、1925年に同じサイレント映画で2度目の映画化。そしてこの2度目の映画にスタッフとして参加したウィリアム・ワイラーが34年後に監督として70ミリで撮影し3度目の映画化をしたのがこの作品である。
ここでは同じ人物を描く様々な映画をまとめているので、まずはイエス・キリストが挙げられます。ブッダの映画は、『リトルブッダ』や『クンドゥン』といった方向ならありますが、関連映画レベルにとどまります。孔子の場合はチョウ・ユンファのあれ以外には目立つものはありません。ソクラテスの場合も、『300』にそれっぽい人物が出てきたり、『ビルとテッドの大冒険』などにコメディ的に出てきますが、あとは古く分かりづらい映画しかないので、いずれ見ごたえのある映画が出てくるのを期待したいですね。
世界一有名な女性の名前は『クレオパトラ』か、そうじゃなければ彼女である。
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1520年頃。『エリザベス女王の母アン・ブーリンの壮絶な人生』。アン・ブーリンは、ヘンリー8世と駆け落ち的な恋をして、英国国教会が作られた…というくらいまでなら知っている人もいるかもしれない。だが、エリザベス女王の母親は壮絶な人生を送った。
1560年頃。女王としても世界一有名だが、女性としても世界一有名ではないだろうか。それがエリザベス女王その人である。だが、彼女が英国の女王となるまで、そしてなってからもそれは、平たんな道ではなかった。
1580年頃。カトリックだった異母姉メアリー女王のあとに、プロテスタントのイングランド女王として即位したエリザベス。カトリック大国スペインの国王フェリペ2世のイングランド制圧や、イングランド王家の血を引くスコットランド女王メアリー・スチュアート、スペインとの『アルマダの海戦』等についての歴史が描かれる。
『エリザベス』の続編と言ってもいい。ちょうどあの映画が終わった後に何があったかを切り取った映画で、歴史映画に造詣が深い人にはたまらない作品だ。事実、批評家の評価も高いという。あのエリザベス女王がなぜメアリよりも有名になったのか。そこには、やはりこうしたいくつかのからくりが存在したのだ。そして、メアリ・スチュワートの息子ジェームズ1世はエリザベス女王の跡を継ぎ、その後のチャールズ1世の時に、クロムウェルが登場するのである。
これはエリザベス1世の話ですが、2022年に死去した『エリザベス2世』も記録的な歴史を作りました。2015年9月9日には、在位期間が63年と216日となり、高祖母であるヴィクトリア女王を抜いてイギリス史上最長在位の君主となります。2016年10月13日にはラーマ9世(タイ王国国王)の崩御により、2022年4月21日時点(96歳)、存命の君主では世界第1位の長期在位君主となります。
2022年6月13日には在位期間が70年と127日となり、タイのラーマ9世前国王(在位:1946年-2016年)の記録を抜き、世界史上第2位の長期在位君主となります。1位はフランス国王ルイ14世(在位1643年~1715年)であり(在位:72年と110日。ギネス世界記録)、もし2024年5月までエリザベス2世の在位が続けば、この記録が塗り替えられたはずでした。96歳と140日没、在位期間は70年と214日で、イギリス史上最高齢かつ最長在位の君主となりました。
ジョン・フィッツジェラルド・ケネディとは第35代アメリカ大統領である。彼の名が有名なのは、キューバ危機、米ソの宇宙開発競争、公民権運動、ベトナム戦争等といった、アメリカが大いに混乱した時期のトップだったということがあった。そして何より、彼がテレビカメラの前で『暗殺』されたことが大きい。
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1962年のキューバ危機を題材にしたサスペンス映画である。同じケネディ大統領を扱った映画『JFK』でも主演を務めたケビン・コスナーを大統領特別補佐官役として迎えた。
その『JFK』がこれである。ケネディ大統領暗殺事件の捜査に執念を燃やす地方検事ジム・ギャリソンを中心に描いた現代史ミステリー。大統領暗殺をめぐる唯一の訴訟であるクレイ・ショー裁判にいたる捜査を題材として描いている。
ケネディ大統領の妻であるジャクリーン・”ジャッキー”・ケネディ・オナシスが、ファーストレディを務めていた頃と1963年のテキサス州ダラスで夫のジョン・F・ケネディが暗殺された以降のジャクリーンが描かれる。
有名なポルノ雑誌「ハスラー」の出版者・編集者のラリー・フリントの台頭と法廷闘争を描いた映画。ハスラーが売上を伸ばしたのは、元ファーストレディ、ジャクリーン・ケネディ・オナシスのヌード写真を発表した後のことだったため、時代的にこの映画がピックアップできる。
1968年に第37代アメリカ大統領に就任したリチャード・ニクソンの半生を描いているケネディの後に2年だけリンドン・ベインズ・ジョンソン大統領がいるが、同じ『60年代の大統領』という共通点からつながりが多く見られる。
フィクション。ダラスでのケネディ大統領暗殺事件の守ることができなかった老練なシークレットサービス・エージェントと、大統領暗殺を目論む殺し屋との対決を描くサスペンス・アクション・スリラー。
1955年から1980年にかけてのニューヨーク・マフィア界で生きた、ヘンリー・ヒルという実在の男を題材とした作品。例えば、1968年に近傍のクイーンズ区・ジョン・F・ケネディ国際空港でエア・フランス現金強奪事件を成功させ、42万ドルを手に入れたり、1978年に同じくケネディ国際空港でルフトハンザ航空現金強奪事件を起こし、600万ドルを手に入れたりした。
アメリカ国内で大きく批判されたベトナム戦争は、彼の前の時代である1954年頃から始まり、 1975年4月30日まで続いたものですが、その時代の大統領であるアイゼンハワー時代では、まだ正規軍の覇権まではされていませんでした。しかし、ケネディ政権では事実上の正規軍の派遣までその規模が拡大され、その後のベトナム戦争と第二次インドシナ戦争に発展していくことになります。よって、『ケネディ大統領ががベトナム戦争を拡大化させた』、そして『ニクソン大統領がベトナム戦争の退き際を間違えた』というイメージになります。
彼は、キューバ危機で世界を救った一面もあれば、ベトナム戦争を悪化させた一面もある。また、優秀な指導者たる一面も持っていれば、裏でマフィアと不正行為があったという陰も抱え、最期には暗殺される。なんにせよ、一筋縄ではいかない波乱に満ちた人生を送った人でした。
リチャード・ニクソンとは、第37代アメリカ大統領である。彼の名が有名なのは、ウォーターゲート事件や、FBI創始者のJ・エドガー・フーヴァーとの関係性、そしてベトナム戦争における立ち回りの悪さ等が理由である。また、彼の任期中の1969年に、史上初めて人類による月面着陸に成功した事実もある。
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カリフォルニア州に生まれ、フットボールに打ち込んだ青年時代、政界入りを経て1968年に第37代アメリカ大統領に就任したリチャード・ニクソンの半生を描いている。特に辞任のきっかけとなったウォーターゲート事件、そして精神的に追い込まれていくニクソンの姿に焦点が当てられている。
FBI長官のエドガー・フーヴァーの生涯に基づき、彼のキャリアに焦点を合わせ、さらにクローゼット・ホモセクシュアルであったと言われる彼の私生活にも触れられている。ニクソンとフーバー長官は親密な関係を築いた。
1977年に放送されたイギリスの司会者デービッド・フロストによるリチャード・ニクソン元アメリカ合衆国大統領のインタビュー番組を描いた作品。大統領辞任後のニクソンと、有名番組の司会者であるフロストの緊張感ある対談。この人物は、FBI創始者のフーヴァーもお手上げした人物。すると、『ディープスロート<フーヴァー<ニクソン<フロスト』と言っても差し支えない話になってくる。
ベトナム戦争を分析・記録したアメリカ国防総省の最高機密文書=通称「ペンタゴン・ペーパーズ」の内容を暴露したワシントン・ポストの2人のジャーナリストの実話を映画化した社会派ドラマ。
ニクソン大統領の支持母体は、アメリカにおけるマジョリティ(多数派)である、保守的な思想を持つブルーカラーを中心とした白人保守派層が中心であり、軍に徴兵されベトナムに派遣される下級兵士の多くは、彼らそのものや彼らの子供でした。彼らの多くは、徴兵猶予などでベトナムへの派兵を免れることのできる比較的裕福な大学生や、徴兵されることのない都市部のホワイトカラーのリベラル層やインテリ層、既存の概念を否定しつつ自らは巧みに徴兵を逃れようとする反体制的なヒッピー、そしてこれらを中心に過激化する反戦運動に反感を持っていました。
そんなマジョリティの支持を得て彼は大統領に当選。そして、ニクソンは確かに泥沼化していたベトナムの戦場からアメリカ兵を戦略的撤退によって、少しずつ、段階的な撤退を実現しました。しかしニクソン政権の時代に入っても、カンボジアやラオスへの侵攻、ジョンソン時代を上回る北爆の強化で、ニクソンはアメリカ軍の撤退を進めながら逆に戦線が拡大することもあり、1973年のベトナム撤退まで反戦運動が収まることはありませんでした。
ちなみに、1969年の「フォーチュネイト・サン」(Fortunate Son)という歌は、聴けば(聴いたことがある)となる有名な曲ですが、この歌の歌詞はまさにこのテーマについてを取り上げたものになっています。議員や富豪の息子といった「幸運な息子」(Fortunate Son)ではなく、今まさに徴兵されようとしている人々の視点から歌われるため、映画では戦争シーンなどで使用されることが多いのが特徴です。