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『ジョイ』 レビュー(感想)と考察

『ジョイ』

 

 

アメリカ合衆国の女性発明家ジョイ・マンガーノの半生を描く実話映画である。やはり、実話というのが圧倒的に教訓性に関わってくる。フィクションならいくらでも波乱に満ちたものを描けるが、本当にあった話というのは映画に興味がない層の目まで釘付けにする力を持っている。

 

ちょうど、ドキュメントやテレビに登場する人物の特集がそのまま番組として成立して多くの視聴率を稼ぐ人気コンテンツとなるように、映画ファン以外の人間の注目も集められる力を持っている。

 

日本では劇場公開されずビデオスルーとなったようだが、それがもったいないくらいの教訓性の高い内容で、女性や実業家、貧困に苦しむ人たちだけではなく、これから未来を切り拓く多くの若者や、先行きが不透明で不安を抱えるすべての人たちに、勇気とヒントを与えてくれる作品となるだろう。