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『ザ・エッグ 〜ロマノフの秘宝を狙え〜』 レビュー(感想)と考察

『ザ・エッグ 〜ロマノフの秘宝を狙え〜』

ポスター画像出典:『Amazon

 

 

モーガン・フリーマンが主演を演じて、かつ宝探し、大泥棒、一攫千金的なシナリオだから期待してしまう。今回の宝はロシアのロマノフ王朝の財宝「インペリアル・イースター・エッグ」だ。1885年から1916年の期間にロマノフ朝ロシア皇帝アレクサンドル3世、ニコライ2世に納められたイースター・エッグ50個を指す。モスクワ・クレムリン宮殿の武器宮殿で見ることができる。

 

[出典:インペリアル・イースター・エッグ(Wikipedia)]

 

現在『エッグ』は、ロシア革命後、国有資産に組み込まれながら国外流出し、収蔵先はロシアの次にアメリカに多い。その希少性からオークションで1000万米国ドル相当の値が付いたものもあるという。このうち10数個は所在地が公開されていないなど、トレジャーハンターにとっては胸躍るお宝だ。

 

アメリカ映画ではあるが、アメリカとロシアの貴重なコラボにその手のシナリオとあって、知名度とは違って中々面白い映画だった。個人的にはあの音楽がいい。ロシアの名作『Not Gonna Get Us / t.A.T.u』である。久しぶりにあれを聴いたが、現在でももしクラブかどこかであの音楽が爆音で流れたら思わず踊りだしてしまうような、それくらいのインパクトと存在感がある。

 

 

この映画ではそれが主題歌になっているので、そういうサブ要素も確実に作品の価値を支えている。モーガンフリーマンの使い方も、アントニオ・バンデラスで終わるラストシーンも、音楽も、すべて文句なしだ。

 

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