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『恋とニュースの作り方』 レビュー(感想)と考察

『恋とニュースの作り方』

ポスター画像出典:『Amazon

 

 
 
映画が面白いのは、よく考えたら自分とは全く違うタイプの主人公の作品を観ていて、いつの間にか教訓を得ているということだ。普段であればあり得ない。自分と考え方が違う人間や、趣味の合わない人間とは話を1分すらしようと思わない。だから、私はモテない。容姿だけを見ると、ホストやモデルやジャニーズなど、色々な方向にも向いていると言われたこともあるが、まずジャニーズは浅薄な時代に応募をして、覚悟もないし素質がないことを見抜かれて落ちる。

 

また、モデルをやろうとは思わないし、モデルのように表面に力を入れる自分を俯瞰で見た時に馬鹿にしか見えない(他人がやるのはいい。あくまでも自分だけ)。ホストなどはもっと無理だ。相手の話を聞きたいと思わない。筋が違っていたら説教をしたくなるし、馬鹿を見たらぶん殴りたくなる。プライドを踏みにじってくる奴がいたら、そいつが土下座するまで許すことができない。当然だ。相手が悪いんだから。

 

そういう考え方をする私だから、いくら要素がある程度あったところで何も生まれないのである。ただ実は、いざとなれば経験が多いので話をいくらでも膨らませられるのだが、本性の部分では今言ったことが本音なので、そのうちすぐにメッキが剥がれて、相手を無意味に立てることなどできなくなる。する必要がないと思うからだ。嘘なんだから。

 

ただ、教訓だけは得られるだろう。どこかのキャバクラに行って話を聞いても、こうして女性の恋と仕事の話を観ても、確実に教訓を覚えている自分がいるのがわかる。

 

ただ、洋画の場合どこか『アニメキャラ』のように見ているところがあるかもしれない。有名どころは決まっているし、現実に見る機会がないので、入り込みやすく、無駄な感情を持たずにフラットに見れるメリットがあるかもしれない。

 

だから、間違っていた場合でもその相手に説教をしよう(正しい道、選択肢を諭したい)とは思わず、アメリカの事情だとか、彼女らが育ってきた環境を想像しながら、日本との差異などを想像し、勉強しているところが多いかもしれない。

 

私の周りにも彼女のようなキャリアウーマンはいて、彼女は割と大きな会社の副社長とか、小さければ社長ができるほどの力を持っていて、『あの副社長はやばい』などという話を周りから聞いていたのだが、私はがっつり彼女と仕事をしてみて、特にそういう驚きはなかった。

 

ただ彼女はやるべき仕事をやっているだけ。意見を言うべき時に意見をし、会社の人間として利益をシビアに追っているだけなので、私からすれば最初から男女差別などしていないので、別にこういう人もいるだろう、という風にしか見えなかった。そんな差別思考がない私だったからこそ仲良くなったかもしれないが、結局のところ、別に彼女から多くを学んだということはなく、彼女はただ『拝金思考に陥り、義を見失ったよくいるその他大勢の一人』でまとまっている、反面教師でしかなく、私との縁は既に切れている。

 

おっと、色々なことを考えてしまった。私にそう考えさせてくれる映画は、いい映画だ。2行で終わらせたい映画もある。