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『恋するリベラーチェ』 レビュー(感想)と考察

『恋するリベラーチェ』

ポスター画像出典:『ヤフー映画

 

 
 
1950年代から1980年代にかけて世界的に人気を博したアメリカ人ピアニストのリベラーチェの最後の10年間を描いた伝記であり、元恋人のスコット・ソーソンの回想録『Behind the Candelabra: My Life With Liberace』(1988年)を原作としている。

 

かなりニッチなシナリオで、マイケルダグラスがそれを演じることによってそこに威厳と妙な違和感が生まれ、その豪華絢爛な様相と相まって、不気味さと説得力が織り交ざった内容に仕上がっている。人を注目させる力があるということだ。

 

だが、『実話、芸術、成功者』というのは極めて高い確率である共通点がある。それを考えると、『辿り着く場所はみな同じ』という一つの事実と、逆に『最初から人間の根底にそれはある』という性善説、性悪説的な概念が頭に浮かび上がる。

 

ウォーレンバフェットは言った。

『金は人を変えない。金は人の本性を浮き立たせるだけである。』