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『僕と世界の方程式』 レビュー(感想)と考察

『僕と世界の方程式』

ポスター画像出典:『Amazon

 

 
 
アスペルガー症候群と診断されながらも2006年の国際数学オリンピックで銀メダルに輝いたダニエル・ライトウィングを描いたドキュメンタリー映画をドラマ化したもの。自閉症スペクトラム障害の中に位置づけられるアスペルガー症候群だが、自閉症などの発達障害等のある人が、その障害とは対照的に優れた能力・偉才を示す『サヴァン症候群』などもある。

 

サヴァン症候群のwikipediaにはこうある。

日本では、新渡戸稲造著の『修養』(明治44年、1911年刊行)「総説」の頁において、新渡戸がサヴァン症の米国の少年と会話をした記録が記述されている。それによると、新渡戸が米国の白痴院を訪れた際、「談話をした少年が普通人の遠く及ばぬ見識を懐いていて、専門家さえ舌を巻くがごときことをし、中でも驚いたのは、数学で非常に偉いものがあること」とし、「(彼は)算盤も一本の筆も用いないで正確な数字を答えた」と記し、例として、「79万3625に9万9673を乗ぜよと命じると、ただちに791億298万4625と答え、僕は3、4分かけて計算して答え合わせをした」と述べている。

 

これは断言できないのでここでは書かないが、私は『能力の顕在化』を考えてきた半生だったゆえ、この現象について思うところがある。考えさせられるテーマである。