『白い帽子の女』
ポスター画像出典:『Amazon』
この映画はアンジェリーナ・ジョリーが監督・脚本ほか、当時夫だったブラッド・ピットと共に製作・主演も務めていることもあり、内容と実生活を妙に重ねて見てしまい、意味ありげな感じになっている。また、『白い帽子』を被った女を見つけることが難しく、内容も『徐々に真相が明かされていく謎解き式』に近い感じの為、視聴者は混乱していってしまう(よくわからないな)という感想を抱いてしまう。
ここからはネタバレ風の考察だ。
実は彼女の帽子は黒や豹がメイン。白もあるが、他にも帽子がある。それなのになぜこのタイトルなのかを考えたい。それは恐らく『そうなってしまう前(黒い帽子を被る前)』の彼女に目を向かせるためではないだろうか。普通人の心は、色で表せる。子供はなぜカラフルな色を好むか。感情が豊かだからだ。黒い帽子を好むようになった彼女にも、白い帽子を好む時期があった。
では一体、なぜ彼女はそうなってしまったのか。そんなことを想像しながら、最後まで彼らの気持ちを想像して、ゆっくり見届けたい。これは、大人の映画だ。