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『大脱走』 レビュー(感想)と考察

『大脱走』

ポスター画像出典:『ヤフー映画

 

 
 
1943年3月にチュニジア戦線で乗っていたスピットファイア機がドイツのメッサーシュミット機の機銃掃射を受け、パラシュートで脱出した後にドイツ軍の捕虜となったポール・ブリックヒルが、送られた捕虜収容所で体験した脱走計画が元になっている実話映画である。

 

アメリカやイギリスの兵士が、第二次世界大戦時にドイツに捕まり捕虜となったが、そこから皆で脱走を企てようという話だ。70年も前だからあり得る『大人数での大脱走』ということで見応えがある。

 

つまり、もう『大脱走』という考え方はこれ以降に見られなくなっていくからだ。『アルカトラズからの脱出』や『ショーシャンクの空に』など、単体での脱走ならあるが、どんどん技術が発達していくし、管理も監視も厳しくなってきて、もうこのような大規模な脱走はあり得ない。

 

 

『戦争時に捕虜を一時的に収容する仮施設』ということも関係しているが、『地下にトンネルを掘って脱出する』など、よく聞く定番の、しかし現実離れした脱出劇は、この時代であればまだ通用したのだ。その辺りが歴史的にも貴重かもしれない。

 

では、本当に『大脱走』は成功したのか。そして成功したとして、その後の人生はどうなったのか。とにもかくにも、中途半端なフィクションと比べて、実話というものは圧倒的にその存在価値が違う。

 

 

 

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