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『殺したいほどアイ・ラブ・ユー』 レビュー(感想)と考察

『殺したいほどアイ・ラブ・ユー』

ポスター画像出典:『Amazon

 

 
 
リヴァー・フェニックス
キアヌ・リーブス

の共演が見られる貴重な映画だ。彼らは親友だった。そして、今調べるまで(まあ、こういう映画もあるか・・)程度にしか思っていなかったのだが、1984年にペンシルベニア州アレンタウンで実際に起こった、浮気性の夫を殺そうとした妻の殺人未遂事件を基にしている作品だという。

 

それを知っていたらもっと楽しめた。もちろんフィクション要素が入っているだろうが、とにかく実話という要素が入るだけで価値に雲泥の差が出る。

 

例えばエリザベス女王を描いた『エリザベス』であっても、フィクションや演出要素が盛りだくさんとなっている。また、スコットランドの独立のために戦った実在の人物ウィリアム・ウォレスの生涯を描いた『ブレイブハート』も、史実との相違で文句を言う人が多い。

 

だが、あれらの映画は映画として最高のクオリティだった。『完全に信じてしまう』ような盲信癖がある人には毒なのかもしれないが、普通、それくらいは想定できるものである。完全実話ならニュースやドキュメントの類を見ればいいだけだ。

 

この映画においても、さすがにあの無敵男に関してはフィクションだろうが、最後の着地などは(こういう風にしたかったのか)と、実話という要素がなくても中々面白い角度でまとまったので、見応えは確かにあった。