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『告発のとき』 レビュー(感想)と考察

『告発のとき』

ポスター画像出典:『Amazon

 

 
 
米国内で実際に起きた事件をもとに、イラク戦争の現実を描いた作品。戦争がどれだけ人を狂わせるか、ということについて説く映画は大勢ある。この映画でも、イラクでの異常な体験が兵士たちのまともな人間性を完全に失わせてしまったことについて、描かれる。

 

そしてこれらは実話ベースだという。つい最近の2022年にもロシアがウクライナに侵攻したわけだが、そこで行われた惨劇は『悲劇』以外のなにものでもない。

 

例えば何もしていない一般のウクライナ人が、強姦され、その後にロシア兵に無残な形で殺害される。淡々とネットニュースに流れてきた内容だが、彼らは一体自分が何をしているか分かっているのだろうか。その一線を超えたら、もう人は『人間』ではいられなくなる。たとえ戦争が終わったとしても、未来永劫その傷跡は当事者たちを苦しめ続けるだろう。

 

そしてそれは、加害者であるロシア人側も同じだ。戦争が人を狂わせる。それはロシアだけじゃなく、すべての戦争に繰り出される兵士たちの上に起きている現象である。どちらも最初は、無邪気な子供だった。一つだけ確かなことは、『真理から逸れた者は虚無に近づく』ということだ。

 

 

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