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『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』 レビュー(感想)と考察

『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』

ポスター画像出典:『ヤフー映画

 

 
 
この映画を『今年のベスト10』に選んでいる人がいたので期待していたが、やはり知名度的にも内容はそう幅広い層に刺さるものではなかった。だが決してB級的な内容ではなく、ジェイクギレンホールとナオミワッツは真剣そのものである。ということは、この作品はこの二人の演技の実力でもっている映画だ。だからニッチ的な内容でもしっかりと仕上がっていて、刺さる人にはしっかりと突き刺さる、そういう映画である。

 

万人向けじゃないということは、『ワイスピ』のようなものじゃないというだけだ。例えば、彼らと同じ、あるいは近い境遇にある人は大勢いるわけで、そういう人には真剣に突き刺さるのである。

 

人の死を受け入れるということは、精神未熟の者にはできない。私も17歳で父親を亡くしているが、それをよく痛感している。面白いことがあった。23歳かそこらになった時、映画館でとある映画を観ていたら、ふと(あ、父親は死んだんだ)という悟りの境地を得た。

 

それは不思議な現象で、数年たって改めてもう一度その映画を観たのだが、どのシーンでその現象が起きたのか不思議なくらい、あまりそういうこととは関係のない映画だった。だから私にも『死を受け入れる』ということの葛藤は、よくわかる。

 

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