ポスター画像出典:『ヤフー映画』
日本人と日本要素が洋画に出ているとB級作品を観た気分になる。それは『海外の日本のイメージ』を押し出さられることが多いからだ。間違った日本語や、ちょうちん、だるま、看板、カタカナ、寺、寿司、忍者など、常に偏った日本要素ばかり押し出され、往々にしてそれがメッキだからである。
だから、映画監督のJ・J・エイブラムスが日本の映画館鑑賞者向けに発信したメッセージの中で『ドモ、アリガトォ』ではなく、『ありがとう!』という正しい日本語のイントネーションで喋った時、たったそれだけで『本物志向』という印象を得た。
このローグアサシンは世界的ヒットとは言えない。だが、ジェイソンステイサムのその他の映画はたくさんヒットしている。そこに日本の要素は見られない。
『世界でウケる為に、別に日本要素に真剣に触れる必要はない』
そう感じられる。だが、世界で真剣に戦う石橋凌の姿は、とても凛々しく映っていた。そこで、今彼の事を調べたら、彼の尊敬する偉大な先輩に、松田優作がいるという。彼は松田から厳しい演技指導を受け、俳優としての道を確固たるものにしていった。納得である。腑に落ちた。