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『キラー・エリート』 レビュー(感想)と考察

キラー・エリート

ポスター画像出典:『ヤフー映画

 

元SAS(イギリス陸軍の特殊部隊)隊員で探検家のラナルフ・ファインズの、自身が暗殺されかけたエピソードが元になっている。私は何となく一度目を観た時には(よくある殺し屋系か)とか、その程度の感想しか持たなかったが、映画に対して真剣になり始めて二度目を主体的に観た時、この映画が何と実話を参考にしているということを知り、驚愕した。

 

これがフィクションとノンフィクションとの圧倒的な違いだ。驚きに雲泥の差がある。『ミュンヘン』も、オリンピックのテロ行為に対して行われた『認められた暗殺』がテーマになって驚いたが、これは映画になって当然の濃い内容である。

 

ジェイソンステイサム、クライヴオーウェン、そしてロバートデニーロが共演するところも見応えがある。

 

私は色々な映画を観てきて、『ランボー』がグリーンベレーであり、世界最強で、いや、ビンラディンを仕留めたネイビーシールズが全てにおいてトップで、はたまた、『デルタフォース』なるアメリカ陸軍の対テロ特殊部隊が知る人ぞ知る最強部隊なんだと、いくつもの情報をその耳にしてきた。

 

だが、デルタフォースのwikipediaにはこうある。

1977年11月19日にイギリス陸軍の特殊部隊SAS(特殊空挺部隊)内に存在するCRW wing(対革命戦中隊(SASの各戦闘中隊が持ち回りで6ヶ月ごとに交代し担当する対テロ・人質救出専門部隊))をモデルにつくられた。 アメリカ陸軍には以前よりグリーンベレー(陸軍特殊部隊群)が存在したが、SASで訓練を受けたアメリカ陸軍のチャールズ・アルヴィン・ベックウィズ大佐が国防総省に対テロ部隊の必要性を提唱したのが、創設のきっかけである。

 

つまり、デルタフォースとは、グリーンベレーとはまた違う形で必要とされた特殊部隊で、そのモデルはこのイギリスの『SAS』だというのだ。この映画では、『ネイビーシールズが逃げ出すSAS』という形で彼らの活躍、いや暗躍が展開される。それだけでも十分見応えがあるが、そこにこの豪華キャストに『実話』というアクセントなのだから、これが面白くないわけがない。