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『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』 レビュー(感想)と考察

『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』

ポスター画像出典:『ヤフー映画

 

 

トミー・リー・ジョーンズの初監督作品だというが、一体なぜこの映画を撮ることにしたのか分からないという人は大勢いるだろう。製作総指揮にリュックベッソンがいることを考えても、染みすぎて世界でヒットすることはあり得ない内容だ。だが何となく事情がwikipediaで見えてきた。これはテキサス州在住のトミー・リー・ジョーンズと脚本家ギレルモ・アリアガがもともとハンティング仲間であったことから企画がスタートしたという。

 

アメリカ人のメンタリティに大きな影響を与えるメキシコと国境をモチーフにした映画をつくってみたかった、というのが当初の意図であったようだ。そして、主演のギャラを省くために出演する予定がなかった自分が出演。こういう事情を考えると、特に長年計画してきた大きな野望的計画が実行されたわけではなく、テキサスというアメリカの端っこで生活していて何気なく目に入ってきた実態が、彼の心に入り込んで、映画人だった彼が、それを映画にして表現した、ということだろう。

 

事実、メキシコとの国境では不法移民など常に問題が多く、中には射殺される人もいるだろう。そういう光景がすぐ近くにあるのに、何も感じない人はいない、ということなのではないだろうか。

 

 

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