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『ブリット』 レビュー(感想)と考察

『ブリット』

ポスター画像出典:『Amazon

 

 

2007年には「文化的・歴史的・芸術的にきわめて高い価値を持つ」とみなされ、アメリカ国立フィルム登録簿に登録され、『太陽にほえろ!』の製作の参考にもなり、映画に登場する最高のカーチェイスを選ぶ投票で1位に選ばれ、登場したフォード・マスタングGTが競売にかけられ、当オークション過去最高額の370万ドル(日本円で約4億円)で落札されたたという。

 

確かにスティーブ・マックイーン自体がプロのレースカー・ドライバーになることを目指したくらいだ。熱心なオートバイとレースカー狂で、映画の中で車を運転する機会があれば、彼は自身のスタントを行い、その中には今回のカーチェイスや、『大脱走』のオートバイチェイスもあった。

 

運転関係者と映画関係者からすれば釘付けだろうが、50年以上経ち、『太陽にほえろ』も一昔前の時代の話となり、映像技術が飛躍的に進化した今を生きる世代からすれば、単なる映画としてこれを観た時、関係者ほど戦慄が走る作品とはならないだろう。