ポスター画像出典:『youtube』
戦争ということもあって、かなり暗い映画だが、映画全体の満足度は高い。ただかなりマニアックな映画となるだろう。マニアックというのは、『映画好き』とか『暗いのが好き』とか、結構こだわりがある人に刺さる映画ということだ。『ワイルド・スピード』のような全体的に刺さるような映画ではない。
クラシック、オペラ、観劇というだけで、まず幅は狭くなる。そして、言語が英語以外になることも同じように狭くなる。だが、『アメリ』や『ライフ・イズ・ビューティフル』のように、英語以外にも名作は多くある。ではその名作に並ぶかというと、そこまでには至らない。マニアックだからだ。ピアノが好きで、アウシュビッツの凄惨さを想像できて、戦中の人々の気持ちを理解できる人は、そう多くはない。
だが、もしそのマニアックな領域に自分が入るというのなら、これは名作となる。