ポスター画像出典:『Amazon』
オランダの映画はあまり世に出ていない。そういう印象を得るが、それはオランダの人も同じように思っているかもしれない。(日本の映画はあまり知らないなあ)と。彼らにとっての邦画は、オランダ映画なのだ。だから勝手に日本人である私に『マイナー映画』と言われるのは癪だろうが、そのマイナーな映画の類を観るといつも考えることがある。それは、(どこの国でも人がいて、同じようなドラマがあるんだなあ)ということである。
とりわけ、この映画はハリウッド映画に匹敵する迫力と演出があり見応えがある。そこで、あえて『違い』を考えてみる。するとすぐに思い浮かぶのが、浅薄な実態である。例えば、美男美女かどうか。あるいはその俳優がどれだけ有名で、絵になり、主役たるカリスマ性があるかどうかという、本来は枝葉末節なはずのいくつかの要素である。
やはり人間がエンターテインメントに求めるものは、絵になる世界なのか。例えばゲームに登場する女性キャラクターたちは往々にして絶世の美女ばかりだが、こういう面白い見応えのある映画を観た時、その知名度と評価が伴っていないといつも、不思議な感覚に襲われる。だが、そのような観点を持つくらい映画鑑賞者としての経験が多く積まれるようになった今、改めてスピルバーグの作品を観ると、鑑賞したことに非常に高い満足を得ている自分に気づく。
レディー・ガガはこう言い、
ユニクロ社長、柳井正はこう言ったが、
どちらにせよこの映画は、見ごたえのあるいい映画だ。