ポスター画像出典:『ヤフー映画』
『追い詰められて』(1987)や『さよならゲーム』(1988)の感想でも書いたが、ケビンコスナーはこういうヤンチャな若者系の役は似合わない。彼が似合うのはもっとニヒルで、渋い、孤高で粋な男の役である。
この映画は1985年の映画で、スピルバーグが主宰する団体の一発目ということもあり、90分のテスト的な作品だったかもしれないが、ケビンコスナーはこういう映画だけに出ていればB級俳優として終わっていただろう。
だが彼の場合、その2年後の1987年に『アンタッチャブル』という超名作映画で主演を務める。そこには、天下のショーンコネリーやロバートデニーロらがいて、あの実在のアウトロー、アル・カポネを相手にする信念の警察を演じるのだから、すごい。
その映画では、主人公を助ける老警官役のショーン・コネリーが第60回アカデミー賞助演男優賞、第45回ゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞したが、ケビンコスナーもこの作品での好演により、ハリウッド・スターの仲間入りを果たした。