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『ビトレイヤー』 レビュー(感想)と考察

『ビトレイヤー』

ポスター画像出典:『Amazon

 

 

リドリー・スコットが製作総指揮にいて、主演2人に名優が揃っているのに名作にならないのは、100分という短い時間も関係しているのか。アメリカではなくイギリスが製作しているということも関係しているのか。監督が説明ページもないような無名の監督ということが関係しているのか。

 

シナリオは中々良く、俳優もいいので惜しいところだ。例えばスキンヘッドでおなじみのマークストロングで言えば、役はきちんとこなしている。だが、『キングスマンゴールデンサークル』の彼の役を超えることはできていない。ただ、あの感動があったのは、彼がまずの設定で、無表情の、特に何も大きなことをしない脇役というものがあったからだ。そういう設定に長い時間慣れてしまった我々が、(まさか彼がそんな行動に出るとは)ということで、感動してしまった。

 

『時間』というのは映画の内容に大きく関わってくる。時間が長ければいいというものではない。(もっと短くできたよね)と思わせる映画もたくさんある。時間、キャスト、シナリオ、舞台、そのすべてが揃って作品は名作になる。『トイストーリー4』で最後に彼が取った行動に感慨を覚えるのも、1から続いた彼の行動というセオリーがあるからだ。その意味でも、何かが欠けてしまっている映画だと言えるだろう。

 

 

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