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『ハンニバル』 レビュー(感想)と考察

『ハンニバル』

ポスター画像出典:『ヤフー映画

 

『羊たちの沈黙』の続編にあたるが、監督はリドリー・スコットということもありレベルは高い。

 

『ブラック・レイン』
『テルマ&ルイーズ』
『グラディエーター』
『キングダム・オブ・ヘブン』
『アメリカン・ギャングスター』
『ワールド・オブ・ライズ』

 

これが彼の映画の代表作の一例である。前作ではFBI特別捜査官のクラリスが主人公だったが、今回はハンニバル・レクターにスポットライトを当てるため猟奇的なシーンが多く、ホラーレベルも上がっている。

 

だが、前作はTwitterの映画アカウントで映画ファンが厳選した『映画TOP4』の一つに選ばれるほどの名作だ。『ダークナイトBTTFタイタニック』に並ぶその名作は、この男の狂気が裏で支えていることは間違いない事実だ。

 

だが、一つ決定的、いや致命的な問題としてクラリス役は、「同じ役は引き受けない」として断ったジョディ・フォスターに代り、ジュリアン・ムーアが担当したことだ。彼女は名優で、彼女の顔を知る人は多いのが実際だが、しかし、『では一流なのか』と聞かれたとき、大声で断言できる人はいないだろう。そういう役者なのだ。

 

ジョディ・フォスターほど追い詰められた女性を演じるのが上手い俳優はいない。もし彼女がまたクラリスを演じていれば、この映画の価値は更に引き上げられていただろう。