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『バンコック・デンジャラス』 レビュー(感想)と考察

『バンコック・デンジャラス』

ポスター画像出典:『ヤフー映画

 

確かにこれはいつも通り、ニコラスケイジの『借金返済プロジェクト』の内の一つである。彼は借金返済に苦慮していることから、仕事を選ばずに多くの映画に出演した。数年掛けて46本もの映画に出演したことが功を奏し、現在は全ての借金を完済済みであるという。

 

ということでその『選ばなかった仕事』のうちの一つと見るのが賢明で、あまりハードルを上げ過ぎない方がいい。映画というものは色々な形がある。スピルバーグのように磨き上げて計算された映画もあれば、アマチュアがテスト的に作ったものもある。

 

松本人志はどうだ。彼は映画監督をやりたかったのか。それともお金ができたから映画を作る余裕があったのか。色々な人が色々な事情で映画を作る。そのことを頭に入れるべきである。

 

だが、今回の映画は中々どうして見応えがあった。興行収入的には赤字だが、意外としっかりとしたシナリオが軸にあるのが見えた。それは恐らくこの映画がリメイク作品だからだろう。リメイクしようと思うほどしっかりとしたシナリオだったからだ。