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『ハドソン河のモスコー』 レビュー(感想)と考察

『ハドソン河のモスコー』

 

これは一体どういう意図で作られた映画なのだろう、という感想が頭をよぎる。確かに、1984年はまだ冷戦の最中だから、その中でソ連とアメリカの国を描くということには、一つの意味があったかもしれない。その時期に、ソ連からアメリカに渡る行為は『亡命』になるから、それだけで大きなドラマだ。更に、その事実が知られてしまったら『スパイ』と疑われることにもなる。あとは、ロビンウィリアムズという役者と、彼が演じるウラジミール・イワノフがどれだけその過酷な環境で、柔軟に生きていけるかどうかだ。