ポスター画像出典:『Amazon』
wikipediaにも詳細がほぼなく、動画配信サービスの評価も高くはなく、時間も90分もなく、そしてキアヌリーブスがイメージにない姿を出すから、B級のような気配が漂う。
だが違う。
実は、キアヌリーブスのB級っぽい作品はいくつもあって、確かに『レプリカズ』や『スキャナー・ダークリー』のように、微妙な作品もあるが、
と、『スピード』や『マトリックス』や『ジョンウィック』のように、王道主演映画じゃない映画でも、見事な脇役を演じている。
それらでも今回のように、クールな仕事人の彼のイメージが崩れるものが多いのだが、だからこそ彼の演技の幅が広がっているように見え、彼のキャリアアップの為に、これらの作品は必要のように見える。
今回も、彼らしくない恋愛コメディだ。だから途中までのこの映像には妙な違和感が常にある。だが、ウィノナ・ライダーとの美男美女コンビだから画は持つし、最も重要なのはラストシーンである。あのラストシーンの哀愁は、無駄に愛想笑いをしないクールな彼だからこそ作り出せたもの。こういう展開は、ツボである。