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『おとなの恋は、まわり道』 レビュー(感想)と考察

『おとなの恋は、まわり道』

ポスター画像出典:『Amazon

 

 

wikipediaにも詳細がほぼなく、動画配信サービスの評価も高くはなく、時間も90分もなく、そしてキアヌリーブスがイメージにない姿を出すから、B級のような気配が漂う。

 

だが違う。

 

実は、キアヌリーブスのB級っぽい作品はいくつもあって、確かに『レプリカズ』や『スキャナー・ダークリー』のように、微妙な作品もあるが、

 

  1. ノックノック
  2. ビルとテッド
  3. サムサッカー
  4. 50歳の恋愛白書
  5. シークレット・パーティー
  6. エクスポーズ 暗闇の迷宮
  7. ネオン・デーモン

 

と、『スピード』や『マトリックス』や『ジョンウィック』のように、王道主演映画じゃない映画でも、見事な脇役を演じている。

 

それらでも今回のように、クールな仕事人の彼のイメージが崩れるものが多いのだが、だからこそ彼の演技の幅が広がっているように見え、彼のキャリアアップの為に、これらの作品は必要のように見える。

 

今回も、彼らしくない恋愛コメディだ。だから途中までのこの映像には妙な違和感が常にある。だが、ウィノナ・ライダーとの美男美女コンビだから画は持つし、最も重要なのはラストシーンである。あのラストシーンの哀愁は、無駄に愛想笑いをしないクールな彼だからこそ作り出せたもの。こういう展開は、ツボである。