『パーカー』
ポスター画像出典:『ヤフー映画』
天才的な犯罪者で、汚い金しか奪わない、悪者しか殺さない、仕事は完璧に美しく行なうという、3つの厳格なルールを自分に課しているパーカーだが、ジェイソンステイサムはそういう役が多い。だがそれはハマり役という意味だ。悪口ではない。『トランスポーター』を代表とする彼だが、『アドレナリン』然り、様々な役を演じているのだが、やはり一番しっくりくるのがそういうキャラクターなのだ。逆に、腑抜けで情けなく、陰湿な嫌がらせをする小悪党は、彼には向いていない。
適材適所である。つまり彼は逆に『そういう役ができない』ので、人には一長一短があり、自分に出きることに特化すればいいのだということを、彼の人生を通して勝手に学んでいる今日である。
ヒロインのジェニファーロペスの性格を知ってしまっているので、その情報が映画の演出にわずかに影響してしまった。彼女はわがままな性格でもよく知られており、宿泊先のホテルに必ず出される要求には、
- 部屋の壁は白く塗装されている。
- 飾花は白いユリまたはバラ。
- ディプティック(Diptyque)社製の白いキャンドルを部屋中に配置。
- 室温は25.5℃に設定。
という旨がある。男性関係も派手。そんな彼女のこれでもかという『エゴ』は観客の印象に影響するので、やはり俳優というものはカメレオンのように何色にも染められ、元の色は無色透明がありがたい。