Contents|目次

『ナイト・オン・ザ・プラネット』 レビュー(感想)と考察

『ナイト・オン・ザ・プラネット』

ポスター画像出典:『ヤフー映画

 

 

ロサンゼルス、ニューヨーク、パリ、ローマ、ヘルシンキを舞台に、タクシードライバーと乗客の人間模様を描いたオムニバス映画。オムニバス映画というのはこういう作品を言う。誰かが『バベル』に対する評価で(ヤフー映画)、『ただのオムニバス映画』と見下していたが、全く的を射てない内容の薄い感想であった。

 

確かに、オムニバスになると少し内容が薄まる傾向にある。『世にも奇妙な物語』のように、一つ一つの物語が分割されるので、2時間の枠をたっぷり使わないから、繋げて一つの物語にする『クラウドアトラス』のようなものでない限り、繋がれた短編映画を観ているような気分になるのだろう。

 

様々な場所、そして(Night on Earth)という原題で考えられるように、『タクシーと客』という共通点はあるが、『バベル』同様、世界各地で展開される様々な多様性に、面白味を感じることができれば楽しめる。だが、もしこれが『本当にあった世界の話』であればもっと楽しかったかもしれない。