ポスター画像出典:『ヤフー映画』
インパクトがある映画なのだが、説明文にはこうある。
この映画で臨場感を呼ぶ最大の要素である「長回し」は画期的な撮影方法に支えられている。
『カメラを止めるな』とか『バードマン』のような類の撮影方法が使用されているので、何だか映像に妙な説得力があるのはうなづける。だが、wikipediaにはこうある。
製作費 $76,000,000
興行収入 $69,959,751
赤字である。演出や世界観がかなり壮大で凝っている割には、評価が付いてこない。私は他人の評価に支配されないのでデータを出すのは客観的な視点をより幅広くするためだが、私からしてもこの映画は
(うーむ、なんだか惜しい!)
という印象でとどまってしまう。イギリスに偏り過ぎということもあるだろう。例えば日本人が、世界恐慌になって混乱したからといって、イギリスに不法入国するということは考えられない。つまり一見すると規模が大きいように見えて、実際には規模(世界)が狭いことが原因で、全世界の人々の心を強く揺り動かせなかったのではないだろうか。主演の面々は『実力派』とも言えるし、『コケてもいいキャスト』とも言える面々である。