ポスター画像出典:『ヤフー映画』
映画は例えば彼女で言えば『スピード』のように、シリアスで緊張感あふれるサスペンス調のものから、こういう映画のようにコメディ要素が強いものまでたくさんある。アメリカではその両方が受け入れやすく、ヒットしやすい。TOP100はスターウォーズやマーベル、ディズニー映画などが多いが、例えば100位あたりにある『カールじいさんの空飛ぶ家』の300億円クラスのコメディ映画はいくつかある。
200億円にまでなるともっとある。『デンジャラスビューティ』もそのうちの一つである。1位の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が1000億円以上という数字だが、これは単純にアメリカが『映画の国』だから映画が人気なのか、と考えがちだが、確かにその要素もある。アメリカはどんなことでも映画にするからだ。
ニクソンの歴史的不祥事を描く『大統領の陰謀』から、ただのキャスターの不祥事を描く『スキャンダル』まで。すべてが映画になるくらい映画の国だから、皆、映画が大好きなエンタメの一つだという認識があるだろう。日本がトヨタ車やSONYといった世界規格の武器をある種誇りに思っているように、アメリカ人も映画に対し、ある種の誇りを持っているだろう。
だが、単純に人口が日本の3倍あるということも大きな理由の一つだろう。そうなると、日本では『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』や『千と千尋の神隠し』が300億、400億円だから、その3倍は900~1200億円。大体アメリカのその売り上げと同じ数字になるのである。そう考えると、日本もアメリカも、映画の人気はほぼ変わらないことになる。
だが、順位の傾向は結構違うわけだ。日本では『デンジャラスビューティ』のような映画はあまり上位に来ない。では、つまらないのかというと、そういうことはない。『デンジャラスビューティ2』と合わせて、気軽に楽しめる、娯楽映画の一つである。