『ティム・バートンのコープスブライド』
ポスター画像出典:『ヤフー映画』
ジブリ映画が200億円平均で売り上げを上げたり、呪術廻戦、ワンピース、鬼滅の刃が100億~400億円という売り上げを作る中、この映画は9億円という規模である。やはり、『好きな人は好き』というレベルで止まるのではないだろうか。例えばそのワンピースの尾田栄一郎は、ティムバートンのファンだから、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の世界観をオマージュし、『スリラーバーク』や『ブルック』を生み出した。
だが私は死者の世界やゾンビは好きではない。ジブリ映画には出てこないだろう。どちらかというと、死んでしまわないように、命を大切に生きる様子が描かれる。だが、ひとたび海外に出ると、平気で雑誌やニュースで死体がモザイクなしで公開されたりする。メキシコでは路上に死体が転がっていて、麻薬がらみでマフィアに撃ち殺されたのだという。だからドアに鉄格子がついていないのはあり得ない。だが日本の田舎ではむしろ、ドアに鍵などつけない。
このような考え方が日本では生まれにくく、受け入れられることも少ない。だが、きゃりーぱみゅぱみゅあたりからこの方向に『可愛さ』を見つけるようになり、ハロウィンで10代が街に集合してコスプレすることも当たり前の光景となった。
少しずつジブリ映画のような純粋さが失われ、こういうところからもグローバル化していくのだろうか。
1 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 404.3
2 千と千尋の神隠し 316.8
3 タイタニック 262.0
4 アナと雪の女王 255.0
5 君の名は。 250.3
6 ハリー・ポッターと賢者の石 203.0
7 もののけ姫 201.8
8 ハウルの動く城 196.0
2022年現在のこの日本の映画興行収入ランキングを見ると『純粋さ』が共通していることがわかる。だが、1位に鬼滅の刃が来たように、新しい時代が来ているようにも見える。ティムバートンは全然好きだが、彼のような映画が世界的にヒットすることに関しては、複雑な想いがある。