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『タイム・トゥ・ラン』 レビュー(感想)と考察

『タイム・トゥ・ラン』

ポスター画像出典:『Amazon

 

wikipediaで、『監督、脚本、原案、製作、製作総指揮』にいる30名ほどの人物全員が黒文字、つまり該当ページが存在しない人物であり、確かに『そういう気配』は漂っている。簡単に言うとB級作品のような。

 

では、つまらなかったかというとそうではない。いや、デニーロの使い方は下手だ。金だけ貰って何もしない重鎮役を演じているのが目に見えるような役だ。『大いなる遺産』や『ボーイズライフ』のように、端役を演じても『端にならない』存在感を発揮するのが本来の彼である。

 

アメリカでは有名かもしれないが、主演のジェフリー・ディーン・モーガンという人も、見たことがある程度であまり思い入れはない。これだけ『B級たる要素』が揃っているのがこの映画というわけだ。だが、つまらないわけではない。教訓性と哀愁があり、『一人の人生を確かにこの目で見た』という想いが、心に残った。