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ポスター画像出典:『Amazon』
田舎育ちの女性が世界最速のタイピストを目指す物語で、かなりニッチな作品だ。製作者が、フランスのテレビで放送されたドキュメンタリー番組でタイプライターの早打ち大会を知り「スポーツにまつわるロマンチック・コメディが撮れるんじゃないか」と思い映画製作に至ったというから、内容はその通り、コメディっぽさも含まれている。
だが、それで想像するようなコメディではない。何となくだ。撮影前の約半年間は、毎日2-3時間タイピングのトレーニングを積み、全てのタイピングシーンはスタントを使わず主演自らが演じ、映像の早送りといった編集もしていないことからも分かるように、どちらかというとそういうシリアスさがにじみ出る感じもある。
だが動機がそれだから、大きな教訓を得るというわけではないだろう。ただ、そのカジュアルさから、こういう映画が好きな人は結構いそうである。