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『センチメンタル・アドベンチャー』 レビュー(感想)と考察

『センチメンタル・アドベンチャー』

ポスター画像出典:『Amazon

 

中年歌手の姿を描いたロードムービーで、『こういう中年』があまりいないことから、共感は得られにくい作品だ。しかし評論家の評価は著しく高く、評判のいい映画である。クリントイーストウッドの息子は、俳優にスコット・イーストウッドがいるが、この映画は作曲家として活躍しているイーストウッドの息子、カイル・イーストウッドが甥の役で出演している。

 

よく分からない謎の時間が続くとして、もしかしたら途中で観るのを投げ出す人もいるかもしれないが、実はこのパターンはイーストウッドにハマる演出方法なのである。『人生の特等席』や『グラントリノ』などを観た人はその意味が分かるだろう。最後のシーンが感慨深いものになるために、『途中のいざこざ』や『何でもない日常』が、必要なのだ。