ポスター画像出典:『ヤフー映画』
評論家からの評価は高いが、とても退屈な印象で、これに関しては動画配信サービスの『★3』の評価に私も納得せざるを得ない。ただ、このタイトルに『スロウ』とあるように、西部劇というのはどこかこういう風に、ゆっくりとした時間が流れるのが王道で、それを忠実に描いたのかもしれない。
だから、その他の西部劇の多くでもこういう時間が流れる描写が多い。確かに、何もない荒野を開拓していって徐々に現在のアメリカを作り上げていくわけだ。それに今でも、アメリカの西部の方は荒野がまだまだたくさんある。
当時は、最初に鉄道が敷かれていくわけで、それまでの移動手段は馬しかなかった。馬を四六時中全速力で走らせるわけにはいかない。休憩を取りながら、時にはゆっくりと、馬のペースに合わせて、広大な土地をひたすらに進まなければならない。
そういう『スロウ』な雰囲気を描写すれば、西部劇としては完成度が高くなるのだろうか。そういう印象になる。だからこの映画も評論家からの評価は著しく高いようだ。