ポスター画像出典:『ヤフー映画』
オカルトチックな展開はあまり好きではないのだが、こういう時ケヴィンヴェーコンの演技が光る。『フラットライナーズ』も似た感じなのだが、彼の唯一の弱点は『映像内でケビンベーコンになる』ことで、あまりにも格好良く歩いてしまったりすることがある。それはあり得ないことだ。
もっと役になり切って、ある役は猫背で、ある役は早歩きで、等の細かい部分での微調整ができれば、彼は世界最高のステージにいけるだろう。
だが今回はそういう彼の欠点がほとんど見られず、その演技力だけでオカルト的なこの内容にも説得力が付与されている。デンゼルワシントンのケースと同じだ。彼も、この映画とほぼ同じ時期の映画『悪魔を憐れむ歌』(1999年)でオカルトチックな映画に出ているが、その演技力のおかげでB級作品にさせなかった。
私のようにオカルトが苦手な人間に面白いと思わせるこの二人の俳優は、実力があると言わざるを得ない。