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『ジャッキー・ブラウン』 レビュー(感想)と考察

『ジャッキー・ブラウン』

ポスター画像出典:『Amazon

 

 

タランティーノ作品は、『レザボア・ドッグス』も『キル・ビル』もそうだが、かなり展開が奇天烈なものが多く、私のような論理的な人間には向いていない。茶番に見えるのだ。芸術ではなく茶番に見える。彼の性格は皆が好きだし、明るく、楽しい人だと分かるから悪口ではない。そういう性格だからこそ、ちょっとやり過ぎる節があるので、日本作品の映画の影響を受けた割には、あまり日本人好みではない派手な展開が多いのではないだろうか。

 

だが、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で実話が組み込まれた時、作品価値がぐんと引きあがったように見えた。つまり彼は、実話映画をやった方がいい。彼の映画は妙にリアルで説得力があるが、フィクションだと分かるとちょっと茶番に見える節がある。

 

だが、もし彼が彼なりの手法で実話映画を撮ると、『ワンハリ』のような『実話か嘘かよくわからない謎の恐怖』が煽られ、かついつものような茶番に見える奇天烈な展開が、後で実話だと知った時、(あれ、実話かよ・・)という驚きが襲ってくるのだ。

 

 

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