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『シティ・オブ・エンジェル』 レビュー(感想)と考察

『シティ・オブ・エンジェル』

ポスター画像出典:『ヤフー映画

 

ベルリン・天使の詩』の大幅なリメイクというが、その元の映画もこの映画も、両方とも楽しんでは観ていられない結果に終わった。元の方は途中で見るのをやめているし、こっちの方もメグライアンとニコラスケイジが全盛期の時代なのに、あまり心には響かなかった。『心に響くはず』という演出だからそのギャップに逆に引いてしまうのだろうか。まず、元映画も、ニコラスケイジも、『天使』を演じるにはあまり相応しくないように見える。

 

そう言うとジョントラボルタの『マイケル』もそうなのだが、あの場合逆に開き直るかのように思いっきり羽を付けていたり、無理に人間離れをした感じを出していないから、それが逆に受け入れやすい。『ドラゴンボール』では神様も界王様も出てくるが、あれはもちろん漫画だから受け入れやすいということもあるが、妙に人間とは違う様には描かず、ただ容姿だけが違うというところにとどまっている。

 

漫画と違って現実は、サイズも肌の色も変えられないので難しいところだが、天使という存在が必ずしも今回のニコラスのようにぼーっとはしていないかもしれない中で、色々とそれを受け入れるのは難しいのかもしれない。だからもし、これが漫画であって、もう少し天使の描写が違うならよかったのかもしれない。