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『さらば、ベルリン』 レビュー(感想)と考察

『さらば、ベルリン』

ポスター画像出典:『ヤフー映画

 

 

トビーマグワイアはこうして色々な役柄を演じているので、近いうちにもっと大きなヒット作に出会いそうな気配がある。『スパイダーマン』では王道のヒーロー、『カラー・オブ・ハート』や『サイダーハウス・ルール』で純粋な少年。『マイブラザー』では狂気に支配された男、『完全なるチェックメイト』では天才ボビーフィッシャーの役になりきった。今回は、欲にまみれた野心ある小男で端役だが、幅の広さという意味では色々な役ができるというのは強い。

 

ジョージクルーニーだが、彼はすぐにでも超一流作品の主役を演じられる華を持っている。『ピープル』誌による「最もセクシーな男性」には1997年と2006年の2度選ばれていて、2005年には『TV Guide』の「歴代最高のセクシースター50人」で1位となった。『タイム』による「世界で最も影響のある100人」には2007年、2008年、2009年に選ばれた。

 

だが、彼の映画は全てが万人受けするものではなく、『シリアナ』などの社会派作品やコーエン兄弟とのシュールな作品も多く、よくわからないという感想を持つ人も多いはずだ。彼の映画で言えば『ゼログラビティ』(2013)がちょうど最後の主演級ヒット作だろう。今回も、あえてモノクロなど少しシリアスな内容の為、万人受けではない。

 

 

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