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『コブラ』 レビュー(感想)と考察

『コブラ』

ポスター画像出典:『ヤフー映画

 

 

スタローンのこのゴリラに、シュワちゃんの『コブラ』。あいや、間違えた、反対だった。この二人は似ているし作品名も毛色も似ている。年代もピタリ、1986年である。ただその二つの内容が酷似しているということはない。両方ともハードボイルドではあるが、シュワちゃんファンだった私からしても、コブラの方が私は好きだ。単純に、ファッションが現代でも通用するからかもしれない。

 

90分程度で、続編がないことが悔やまれるほどの作りこまれた世界観だが、調べてみるとそう思わせる背景があったようだ。

 

この作品は、スタローン版『ダーティハリー』を目指して制作されたという。『ダーティハリー』で悪役の“スコルピオ”を演じたアンドリュー・ロビンソンが嫌味な警部補モンテ役として、同作でハリー・キャラハンの相棒を演じたレニ・サントーニがコブラの相棒役として、それぞれ出演している。こうしたこだわりが画面から伝わってきて、この作品にある種のカリスマ性を与えているのだろう。