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『カリフォルニア』 レビュー(感想)と考察

『カリフォルニア』

ポスター画像出典:『ヤフー映画

 

 

どこか惜しい気配が漂う。我々は最初からブラピの狂気を知ってしまっているので、その上でこの映画を観るなら、恐らくこれが実話だった方が見応えがあった。最初からサイコキラーと分かっている実際の犯人をモデルにしているから、我々は最初から知っている、という状況だ。

 

  1. $9,000,000
  2. $2,395,231

 

下が売り上げ。アメリカだけで言うと大赤字の作品ということを考えても、やはりもう少し演出の仕方を調整した方が、登場人物が抱えている狂気などの要素をもっと生かせたのではないだろうか。

 

『Xファイル』で謎に直面させられる デイヴィッド・ドゥカヴニー、『12モンキーズ』で狂気を見せ、存在だけで絵になるブラッドピット、脆くて崩れやすい不安定な少女を描いたらピカイチのジュリエット・ルイスといった面々を揃えておいて、惜しいという印象だ。だがこのブラッドピットは、

 

ファイトクラブ 自由
12モンキーズ 狂気
テルマルイーズ ヒッチハイクと犯罪者
スナッチ トレーラーとなまり

 

というこの後の作品のすべての要素を持っていることを考えると、次の作品に繋がる足掛かりとなったかもしれない(テルマルイーズはこの2年前の作品だが)