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『オン・ザ・ロード』 レビュー(感想)と考察

『オン・ザ・ロード』

ポスター画像出典:『Amazon

 

雰囲気的に妙な名作感が漂うのは、まず製作総指揮にいるのが、『ゴッドファーザー』のフランシスコッポラ、そして彼が監督に選んだブラジルの監督ウォルターサレスは、『モーターサイクル・ダイアリーズ』の監督で、コッポラはそれを見て彼を選んだ。また、その映画はあのチェ・ゲバラの若き時代を描いた内容であり、製作総指揮にレジェンド俳優のロバートレッドフォードがいる。私も好きな作品だ。

 

そういう様々な背景があるから、妙にこの映画に大物感が漂うのだが、実際はその雰囲気に負けてしまっていて、よくある青春時代を切り取っただけの映画に終わっている。製作費が25億円だけということもある。世界映画では少ない方だ。興行的にも大赤字。やはり、チェ・ゲバラと『フィクションの青年』のロードムービーでは、まるで比較にならないということだ。