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『アメリカン・ジゴロ』 レビュー(感想)と考察

『アメリカン・ジゴロ』

ポスター画像出典:『Amazon

 

 

1980年ということもあって、このエピソードがすごい。

『リチャード・ギアの衣裳は、まだ無名に近かったジョルジオ・アルマーニが担当した』

 

今や天下のアルマーニだ。また、製作にいるジェリー・ブラッカイマーという人物は、この後の映画である、1983年の『フラッシュダンス』で大ヒットし、立て続けに『ビバリーヒルズ・コップ』(1984年)・『トップガン』(1986年)・『ビバリーヒルズ・コップ2』(1987年)・『デイズ・オブ・サンダー』(1990年)などのヒットを飛ばした。

 

更に、『アルマゲドン』・『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』・『ブラックホーク・ダウン』などを大ヒットさせた、映画界の重鎮である。

 

だが、フラッシュダンスの3年前のこの映画は、『嵐の前の静けさ』と言えるだろう。ジゴロというテーマもあって、世界規格ではない。だが、興行的には成功しているので、まずの一歩として踏みしめただろう。

 

リチャードギアもこの2年後に『愛と青春の旅だち』という名作に出るから、いい経験となっただろう。彼の場合、それから7年後の『プリティウーマン』まであまり知られていない映画にしか出ていないので、作品との出会いがあまり恵まれなかったかもしれない。

 

彼はもう73歳だから、この後の映画よりも今までの映画に注目が集まってしまう。『プリティウーマン』や『愛と青春の旅立ち』が2トップで目立つが、それ以外だと『キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け』、『ハンティング・パーティ』、そして『ジャッカル』なども私好みの見応えのある映画だった。