ポスター画像出典:『Amazon』
マーゴットロビーというのは実はもう皆気づいていると思うが、『ハーレイクイン』がヒットしたのはあの化粧が関係していた。元々目などのパーツは世界規格なので映えたが、『エリザベス』などの映画で完全に髪の毛をアップにすると分かるが、顔がグレースケリーよりよほど四角く、ヘップバーンほどのアイコンになることはできなかった。
これは見た目に関する悪口ではなく、仕方がないことだ。日本人の私も海外に行けば『チビ』と揶揄される運命にある。中国人は『ラッシュアワー』で股間を見た主演が『ちっちゃ!』と言うが、外国人は爆笑するだろう。だが、アジア人は揶揄される対象にある。それで言えば黒人差別だ。そんな具合に、この人間の独断と偏見は無様であるが消せない事実で、そんな中、オードリー・ヘプバーンやグレース・ケリーは『映画界の美女』として選ばれるのだから、そういうものなのだ。
ハーレイクインの熱の直後で私のTwitterでアンケートを取ったら『えこひいき気味』に投票が入ったが、一年もすれば落ちてしまっていた。この熱しやすく冷めやすい人間の性もまた、そういうものなのだ。
だから彼女が主演をする時どうしてもその容姿に目がいく。ハーレイクインの印象が強すぎるからだ。それと比較してしまう。あの映像が焼き付いているので、無意識に比較し、謎の幻滅をしてしまうのだ。まるで、化粧を落としたすっぴんの顔が別人だったかのように。
では、今回のこの映画はそんな印象が作品の邪魔をするか。いや、中々面白かった。やはりアイルランド・アメリカ・イギリス・ハンガリー・香港合作のスリラー映画ということでちょっと読めない展開があった。