ポスター画像出典:『Amazon』
アフガニスタン紛争における屈指の激戦、カムデシュの戦いが描かれる実話映画である。これはwikipediaの説明ページをそのまま載せた方がいい。私も見る前にこれを見たかった。
キーティング前哨基地はパキスタンとアフガニスタンを結ぶ米軍の補給線を維持すると共に、地元民に必要な物資を供給して懐柔する任務を担っていた。ただ、この基地には致命的な弱点が1つ存在した。基地は3つの険しい山に囲まれた場所に存在し、包囲する側からは丸見えだが、包囲される側は包囲する側の動きを確認しにくいという問題を抱えていたのである。基地は度々ターリバーンの襲撃に遭ってきたが、相手方が少数だったため事なきを得ていた。しかし、少数での襲撃は計算されたものであった。ターリバーンは襲撃を通して基地の防衛能力に関するデータを集め、それを基に攻略のための作戦を練っていたのである。
『橋頭堡(きょうとうほ)』とは、戦争で優位に立つために必要な場所のことだ。『あそこを占領して橋頭堡にすれば、戦争が有利になる!』という感じで話をするときに使用する。
その為、基本的に戦争映画は橋頭堡の奪い合いを描くことが多い。『あの丘』とか『あの山』とか、それを奪い合って激しい戦いが繰り広げられるからだ。そこを獲る為に軍人たちが知恵を絞って、命を懸けながら戦っていく。
今回タリバンは、ついに300人程度の精鋭部隊をこのエリアにぶつけてきたわけだ。『300VS53』という不利な状況を、どう覆すか。そこがこの映画の見どころとなっている。